若泉敬氏の没後30年を前に営まれた法要=5日午前、福井県鯖江市
 若泉敬氏の没後30年を前に営まれた法要=5日午前、福井県鯖江市

 沖縄返還を目指す佐藤栄作首相(当時)の密使として米国と交渉し、核兵器の持ち込みに関する「密約」に携わった国際政治学者若泉敬氏=福井県越前市出身=の没後30年の節目を前に、同県鯖江市の墓前で5日、法要が営まれた。

 若泉氏と親交があった初代国家安全保障局長谷内正太郎氏や、若泉氏の資料を所蔵する沖縄県公文書館のアーキビスト仲本和彦氏ら計約60人が参列。谷内氏は「厳しく真剣な人だったが、非常に温かみもあった」と振り返った。

 若泉氏は1972年の沖縄返還前に交渉に関わった。94年発表の著書で、有事の際に沖縄への核兵器持ち込みを日本政府が認める密約の存在を明らかにし、2年後に死去した。