門隆志議員
門隆志議員

 日本維新の会に所属する門隆志・兵庫県議(59)=宝塚市選出=が代表を務めていた会社が、国土交通省と警察署から必要な許可を得ずに違法な状態でレンタカー事業を営んでいたことが3日、関係者などへの取材で分かった。選挙運動用自動車などを党公認候補に有償で貸し出していたとみられる。門氏は県議会の政務活動費(政活費)を過大に受け取った疑いもあり、維新の県組織・兵庫維新の会が調査している。

 門氏は2024年の衆院選と23年の県議選で、街頭活動に使う車を候補者に貸し出し、車に取り付ける看板も有償で貸していたことが神戸新聞社の取材で分かっている。受領したレンタル料は、候補者を介して県から支出されている。

 レンタカー事業を営むには、国交省の運輸支局に申請し、許可を受ける必要がある。また中古車をレンタカーとして使う場合は、警察署に申請して古物商の許可を得なければならない。

 関係者などによると、門氏は20年2月、自身が代表を務める合同会社「MoCuri」を宝塚市に設立。運輸支局や警察署の許可を受けず、レンタカー事業を営んでいた。同社では門氏の親族が代表を務めていた会社名義の中古車をレンタカーとして有償で貸していたが、名義変更をしていなかったという。MoCuriは今年6月22日付で解散している。

 また門氏は、県議会に政務活動の事務所として会社の住所を登録し、21~25年度に政活費から賃料や光熱水費などの費用の50%にあたる約380万円を受け取っていた。私的活動が混在する場合は25%の充当になるため、本来より過大に受領しており、県議会の会派・維新の会は、過去5年間分の約190万円と遅延利息の返還を求めている。

(斉藤正志、岡西篤志)