中国黒竜江省牡丹江市で、旧日本軍の遺棄化学兵器の発掘作業を行う日中合同チーム=2004年9月(共同)
 中国黒竜江省牡丹江市で、旧日本軍の遺棄化学兵器の発掘作業を行う日中合同チーム=2004年9月(共同)

 旧日本陸軍は毒ガス弾を生産した曽根製造所で工員らに被害を出す一方、完成後は中国戦線で大規模に使用し、多くの人を死傷させた。敗戦時に現地で遺棄したため、後に住民を巻き込んだ事故にもつながった。被害と加害を表裏一体で生み出した毒ガス弾は、戦後80年の今も処理が続く。