上郡町の高嶺神社で、ぬいぐるみとともに祈禱を受ける参拝者(左手前)と「円心くん」(かみごおり観光協会提供)
上郡町の高嶺神社で、ぬいぐるみとともに祈禱を受ける参拝者(左手前)と「円心くん」(かみごおり観光協会提供)

 思い出の詰まったぬいぐるみに感謝の祈りをささげる-。交流サイト(SNS)などで話題の「ぬい活」にちなんだ参拝行事が3月29日、兵庫県赤穂郡を望む山上に鎮座する高嶺神社(赤穂郡上郡町山野里)で執り行われる。麓のかみごおりさくら園で開かれる交流イベント「さくらマルシェ」に合わせ、かみごおり観光協会が企画。「満開の桜とともに、あなたの大切な『ぬい』と心を通わせる、特別な一日を過ごしませんか」と呼びかけている。(佐藤健介)

 ぬい活は、お気に入りのぬいぐるみと一緒に出かけたり、愛らしく飾り付けたりして風景とともに写真を撮り、SNSに投稿する活動。2025年度の新語・流行語大賞にもノミネートされた。

 一方、同神社は毎年春に人形供養祭を行う。ひな人形やこけしなどが県内外から持ち込まれ、丁寧におはらいする。大切にされてきた人形に感謝して送り出す同神社が、現代の「ぬい活」を単なる流行ではなく、一つの文化として受容し、ぬいぐるみを祈禱(きとう)する今回の企画に協力する。

 同協会の担当者は「ぬい活は『推し活』の一環としてはもちろん、日常の癒やしや自己表現の手段として幅広い世代に浸透している。今回の参拝行事を通じ、ぬいぐるみと共に思い出を刻み、優しく温かい時間を過ごしてほしい」としている。

 祈禱は午前11時と午後1時の2回実施する。各回の受け付けは、さくらマルシェ会場で午前10時半と午後0時半に行い、送迎車で同神社に移動。境内では、播磨ゆかりの武将・赤松円心をイメージしたゆるキャラ「円心くん」との撮影会や、樹齢千年とされる杉の見学と散策もできる。祈禱の後は、送迎車でさくらマルシェの会場へ戻る。上郡駅と会場を結ぶバスも臨時運行される。参加費7千円。事前予約が必要。光にかざすと輝きを放つ特殊紙を使った特別御朱印がもらえる。

 一方、さくらマルシェは同日午前10時~午後3時、かみごおりさくら園で開かれる。同園は西播磨有数のサクラの名所で、河津桜など10種類約千本が咲き誇る。小学生以上対象のカッターボート体験(有料)や周辺の史跡を巡るスタンプラリーのほか、エイサーやフラダンスの演舞や抽選会なども楽しめる。荒天中止。同協会TEL0791・57・2611