大歳久美子さん
大歳久美子さん

 島のゆったりとした時間の流れの中、野山を駆けたり山菜を摘むようなのんびりした子供時代を送った。母の影響で何となく続けていた箏(こと)も、当時一流の演奏家だった沢井忠夫師の演奏を運よく見ることができ衝撃を受けはしたが、衝動に駆り立てられるほど、島の環境や情報は恵まれていなかった。