コスプレ前のしおらんさん/Aさん(@aoharu1365)撮影
コスプレ前のしおらんさん/Aさん(@aoharu1365)撮影

「コスプレってこいつ(←)がこうなる(→)ってこと」というシンプルな言葉とともに投稿されたビフォーアフター写真が、X(旧Twitter)で大きな話題を呼んでいます。しおらさん(@nasunokokinoko)が投稿したこの変身写真は、26万回以上表示され、8800件を超える「いいね」を集めました。

投稿には「いや面影あるし、むしろ男の子なんじゃないかって思わされる」「おぉー!(*'ω'ノノ゙☆パチパチ」「ケチでもつけるかと思ってみたら凄かった。」「好き~!」といった驚きと称賛のコメントが寄せられています。

元々イラストを描く趣味を持っていたというしおらさん。コスプレを始めたきっかけについて、「SNSで活動するうちにコスプレイヤーのお友達ができ、一緒に遊んでいるうちに自分もやってみたいという気持ちになりました」と話します。

さらに、推しキャラクターへの思いが深まるにつれ、「より近づきたい、もっと深く理解したいという気持ちが芽生え、コスプレすればもっと推しを感じられるのではないかと考えました」と、コスプレへの一歩を踏み出した理由を明かします。

特に思い入れが深いのは、コスプレを始めるきっかけにもなった『刀剣乱舞』の髭切というキャラクター。

「気づけば8年以上髭切を追いかけ続けています」(しおらさん)

初めてコスプレイベントに参加した時のことを、しおらさんは鮮明に覚えているといいます。

「声をかけさせていただいた方とその後もご縁をいただけて、メイクやウィッグ、衣装についてお互いのこだわりや改善点を、もっとこうしたほうがキャラクターに近づけるんじゃないかと何度も話し合ったことが、いまだに印象に残っています」(しおらさん)

当時はコスプレどころかメイクもほとんどしたことがなかったというしおらさん。

「あの時の経験が今の私の活動に強く影響していると思っています」(しおらさん)

コスプレ活動において、しおらさんが大切にしているのは「完璧への挑戦」です。

「毎回全力で出せる全てを込めているつもりですが、後に撮っていただいたお写真などを見ると毎回改善点があり、反省会を開くことになります」(しおらさん)

8年やり続けている髭切でさえ、いまだに改善点が絶えないという。しかし、その姿勢こそが成長の原動力になっているようです。「その分やるたびにクオリティを更新できている気がするので、楽しいところだとも思っています」と前向きに捉えています。

SNSでの反響について尋ねると、「反響などはあまり気にしていませんが、見ていただけるのはとても光栄です」と謙虚な姿勢を見せるしおらさん。特に嬉しかったコメントとして、「『しおらさんをロールモデルにしています』や『しおらさんをきっかけにコスプレを始めようと思いました』などのお言葉です」と語ります。

普段からSNSを通じて、自分がやってきて良かったことを人に伝えるのが好きだというしおらさんにとって、自身が誰かの参考になることは「この上なく嬉しい」と喜びを表現します。

最も思い出深い写真について聞くと、刀剣乱舞の髭切と膝丸のコスプレ写真を挙げてくれました。

「コスプレを始めてかなり初期に出会ったカメラマンさんに、数年越しに再会した際に撮っていただいたお写真です」(しおらさん)

お互いに成長を実感しながらも、「同じキャラクターを好きだと思う気持ちや自分の中のこだわりなどは変わらずずっと持っていて、とても嬉しかった」と、変わらない想いの大切さを語ります。

現在、しおらさんは新たな挑戦に取り組んでいます。「#100日後に腹筋を割りたいレイヤー」というタグで、毎日自分のお腹の写真を投稿するチャレンジを実施中です。

 「体幹をつけたいことと、コスプレにはシルエットの出し方が大事だと思っているので、筋肉をつけてもっと洗練されたポージングやスタイルを目指したいと思っています」(しおらさん)

目標は『原神』のニィロウというキャラクターのコスプレ。「割れた腹筋と体幹で、よりキャラクターに近づいた表現のできるコスプレをするのが目標です」と意気込みを語ります。

イラストから始まり、コスプレという新たな表現方法を見つけたしおらさん。8年間という長い時間をかけて磨き上げた技術と、推しへの変わらぬ愛情が、見る人の心に響く作品を生み出し続けています。