珍しいオスの三毛猫がダイソンの空気清浄機にマーキングしてしまった出来事が、Xで注目を集めています。投稿したのは、一時預かりや里親募集といった保護猫活動を続ける”ねこかます”さん(@nekokamasu)。オス猫の大胆な行動に8000件を超える”いいね”が集まり、「決定的瞬間激撮」「高級家電にやられたら大ショック」など100件以上のコメントが寄せられました。
動画に映っているのは、オス三毛猫の「翡文(ひぶみ)」。一般的に希少とされるオス三毛猫ですが、翡文の性格は穏やかで控えめ。ただしスプレー癖やマーキングは根強く、今回の出来事もその延長線上にありました。
この日、ねこかますさんがほかの猫を撮っていたところ、気づけば空気清浄機が翡文の標的となっており、「やられた!」という思いと同時に、苦笑いしつつもカメラを回したといいます。
「スプレー癖があるのでいつも注意してたんですが、他の猫のケアで油断してたらやられました」
ねこかますさんと翡文との出会いは2019年3月のこと。
「猫ボランティア仲間から『人懐こい子猫が捕獲機にかかった』と相談を受け、預かることになりました」
健康な猫は里親探しを行うねこかますさんですが、翡文は猫エイズ陽性で内臓機能にも不調があり、停留睾丸も判明。そのまま自宅で一緒に暮らすことになり、その後てんかん発作を持つこともわかりました。
「オスですが外形的な睾丸はなく、体格も3キロほどと小柄で筋肉も細め。この子には遺伝子の呪縛のようなものを感じます」
今回の空気清浄機へのマーキングは、フィルター交換時期だったこともあり「まあよいかな」と割り切れたそう。「綺麗に拭き上げて終わりです。保護猫との暮らしではこれくらいは珍しくありません」と語ります。
もちろん、予期せぬ出来事はほかにもあります。
「紐状のものを噛む癖がある猫に、自宅点滴用のチューブを噛まれて水浸しにされたことも。光回線のケーブルをかみ切られてネットが繋がらなくなったこともありました」
保護猫たちとの暮らしは「普通の飼い猫家庭とは少し違う」と、ねこかますさんは話します。
「みんな猫社会で傷ついて保護されて我が家に来ています。自由気ままなイメージがありますが、猫は社会性がとても高い動物だと日々感じます」