日本全国の土を集めた標本がSNS上で大きな注目を集めている。
「これなんだと思う?
日本全国の土標本なんだぜ」
と件の標本を紹介したのは黒幕横丁さん(@kuromaku125)。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫…数百の色ごとにケースに詰められた土たち。これは8月14日から19日にかけ大阪・関西万博の会場で開催されていた「わたしとみらい、つながるサイエンス展」の展示物「SOIL LIBRARY」。日本列島の土の色合いの多様性に着目した美術家の栗田宏一さんが、列島全域で採集した土を素材に2015年に制作したものだ。
黒幕横丁さんにお話を聞いた。
ーーサイエンス展に足を運んだ経緯は?
黒幕横丁:偶然、万博のイタリア館の予約を取っていて、他に何か面白い展示が無いかと検索していたらサイエンス展の存在を知りました。元々、理系の分野に興味があり、大学の研究も見ることができると書いてあったので、参加した次第です。
ーー標本をご覧になった感想は?
黒幕横丁:初めは土ではなく顔料だと思っていたのですが、よく見ると採取した場所の名前が丁寧にラベリングされていました。これ土なんだ?!とシンプルに驚いて写真を撮っていました。
ーー投稿に対し大きな反響がありました。
黒幕横丁:投稿直後からかなりの反響があり、とても驚いております。中には「色付きそうめんに見える」、「パステルに見える」、「無印良品にありそう」と引用やコメントでいただき、確かに見えるかもと1人フフッと笑っていました。こんなに日本の土って色鮮やかっていうことを皆さん純粋に驚いているんだなと内心ニコニコしています。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「日本古来の染物の色とか、これだったのかー…という印象です」
「万博のアラブのパビリオンで砂を見せてくれるんだけど採れる場所で砂の種類全然違うくて感動した。 日本国内でもこんなにも違うんだなもっと色んな所で展示して見せて欲しいな」
「日本の土ってこんなにカラフルなん。 美しいね。」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。「SOIL LIBRARY」の万博での展示は終了したが、新潟県十日市市の越後妻有里山現代美術館では新潟の土のみを採取した栗田さんの作品が通年展示されている。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)