優しい先生だと思ってたのに目が小さいだなんて…(ゆりゆさん提供)
優しい先生だと思ってたのに目が小さいだなんて…(ゆりゆさん提供)

はじめて訪れた国で目の当たりにするカルチャーショックは、新たな発見をもたらすことがあります。漫画家のゆりゆさんがX(旧Twitter)に投稿した作品『目を大きく見せようとしてる私に「小さい目が羨ましいよ~!」』では、ゆりゆさん自身が各国を旅して体験したカルチャーショックをコミカルに描いています。

まずは、ゆりゆさんがルーブル美術館を訪れたときのことです。有料トイレに入ると、なんとトイレに受付が3人も並んでいました。女性用トイレに行こうとすると男性係員に案内され、しかもトイレのドアまで開けてくれたのです。

その後、トイレをしながらゆりゆさんは「まさかドアを開けるためにドアの前で待ってないよね…?」と心配になりましたが、さすがに係員はいなかったようです。

またあるときの話、ゆりゆさんはフランス人の友人・リリィと話していました。リリィはあまりにも顔を近づけて話すので、内心おどろきました。

ゆりゆさんは「至近距離で話されると口臭が気になる…」と思いながら、恐る恐る息を吸ってみると…臭いがまったくしないのです。ここ3日間同じものを食べているのに、リリィの口臭は「気にならない程度」ではなく「まったくの無臭」で感心するばかりでした。

続いては、ゆりゆさんがフィリピン留学中の出来事です。フィリピン人の先生から「日本人って目が小さいわよね」と言われ、ゆりゆさんはショックを受けました。そして「日本人は少しでも目が大きく見えるようにお化粧してるんだよ」と返答します。

すると先生は「そうなの!?私たちは目を小さくしたいんだけど!?」「小さい目の日本人が羨ましいよ~!」と意外な反応が返ってきたのです。フィリピン人の場合彫りが深いため、アイシャドウをきれいに塗っても目を開けると色が隠れてしまうことが多いんだとか。

そのため日本人のように、アイシャドウの色がはっきり見える目元に憧れる人も多いんだそうです。

同作について、SNS上では「目が大きいことの悩みもあるんだなあ」「文化の違いって面白い!」などさまざまな声が寄せられています。そこで、作者のゆりゆさんに話を聞きました。

■カルチャーショックを楽しんで欲しい

ーゆりゆさんはどこの国や地域を旅行されていたのでしょうか。

ヨーロッパやアジアをバックパッカーをしながら一人旅していました。

ーほかにもカルチャーショックを受けたことは?

フランスに数カ月住んでいたことがあるのですが、街なかでノーブラの女性を何度か見かけたことです。さすがに若い女性では見かけませんでしたが(でもいなくはないと思います)、マクドナルドで隣の席のおばさんがノーブラでしかも首元がゆったりとしたトップスだったので乳首が見えてしまっていて。フランス人はノーブラを気にしないというイメージはその前からありましたが、かと言ってマックでそれは流石に…??とカルチャーショックでした。現地のフランス人はどう思っているのか知りたかったです。

ー読者へのメッセージを。

私自身も昔から旅行記を読むのが大好きなので、自分でも旅行あるあるや反対に今回のような「そんなことってある!?」というカルチャーショックを漫画にしていきたいと思っています。

(海川 まこと/漫画収集家)