リゾート地に立ち並ぶ別荘※画像はイメージです(Jürgen Wackenhut/stock.adobe.com)
リゾート地に立ち並ぶ別荘※画像はイメージです(Jürgen Wackenhut/stock.adobe.com)

別荘を購入すると決めた場合、何がネックになりそうでしょうか?株式会社NEXERとルクラ株式会社が共同で実施した事前調査で「別荘がほしいと思ったことがある」と回答した全国の男女219人に、別荘購入の懸念点についてのアンケートしたところ、1位は「維持管理費」(82.2%)でした。

調査は2025年9月、インターネットでのアンケートで実施しました。

【別荘が欲しいと思った理由は?】
・実家住みだから一人になりたいことがある。(30代・男性)
・生活感が最低限で、使用感に囚われず思いっきり見た目が好きな家具とかを置いてインテリアをコーディネートしてみたいと思ったから。(30代・女性)
・日常から離れられそうだから。(40代・女性)
・海を見ながらのんびりしたいから。(60代・男性)
・夏の暑い時に避暑として使用したいと思いました。(60代・女性)

「日常から離れたい」「一人になりたい」といったコメントから、現在の生活からの脱却やリフレッシュを強く求めていることがわかります。また、「インテリアを自由に楽しむ」「避暑地として活用」など、自宅では叶えられない自由で快適な生活を求めている人も。

「別荘を実際に購入するとしたら懸念点は?」の問いに、82.2%が懸念点があると回答。

「懸念点がある」人に、具体的なポイントを聞きました。「維持可管理費」「購入費用」「メンテナンス」「修繕費」「セキュリティ」「利用頻度」「アクセス」「近隣トラブル」「資産価値の低下」から複数選択した結果、1位は維持管理費、2位は購入費用、3位はメンテナンスでした。

「維持可管理費」「購入費用」「メンテナンス」「修繕費」「セキュリティ」「利用頻度」「アクセス」「近隣トラブル」「資産価値の低下」1つだけ選ぶ質問では、維持管理費(37.8%)、購入費用(37.2%)、メンテナンス(8.3%)が上位でした。

別荘購入の障壁として初期投資が考えられますが、維持管理費についても同様に深刻な懸念になっているようです。

◆「維持管理費」回答理由
・行く時間が少ないのに、維持費がかさむ。(30代・女性)
・使わない時間にも税金をはじめ費用がたくさんかかる。(40代・男性)
・住まないとすぐに家は傷んでしまう。(60代・男性)

◆「購入費用」回答理由
・購入するとなると初期費用は絶対に多くかかるから。毎日住まない家に大金は出せない気がする。(30代・女性)
・別荘ってだけで敷居が高いしお金もないから。(40代・女性)
・欲しいけど、現実的にはお金がなくて実現できない夢です。(60代・男性)

多くのコメントは、別荘を持つことの「コストとリスク」に対する現実的な不安を表現しています。「大金を出せない」「維持費がかさむ」「家は傷む」など、購入後の金銭的・物理的な負担への懸念が強く表れていることがわかります。

別荘の活用について尋ねたところ、「第二の住居」(44.3%)が1位、「趣味の拠点」(29.7%)が2位でした。「家族と友人との交流の場」(16.0%)、「民泊として活用」「災害時の拠点」(いずれも3.2%)と続きました。レジャー要素よりも日常から離れた場所での長期滞在や個人のライフスタイルを充実させるための拠点として求められている傾向がうかがえます。

◆「第二の住居」回答理由
・息抜きに。(30代・女性)
・もう一か所故郷が欲しい。(40代・男性)
・静かな自然豊かなところで癒されたい。(50代・女性)

◆「趣味の拠点」回答理由
・一人の空間として自由に過ごしたいなと感じたから。(20代・女性)
・コレクション系など住んでいる家では置ききれない趣味のものを置いて、趣味部屋として活用したい。日常と非日常の切り替えが上手くできそう。(30代・女性)
・邪魔されたくない。(40代・男性)

◆「家族や友人との交流の場」回答理由
・友人たちと自分の別荘で飲み食いしたりおしゃべりしたりするのが楽しそうなので。(40代・男性)
・プチ旅行みたいで気軽に楽しめそう。(40代・女性)
・子供や孫たちとBBQして楽しんでいます。(60代・男性)

別荘を「非日常的な解放空間」として活用したいという強い願望がうかがえます。「邪魔されたくない」「一人の空間で自由に過ごしたい」といった自己充足の欲求と、「家族や友人と楽しむ」といった交流の場としての需要も見られます。

【出典】株式会社NEXERとルクラ株式会社による調査