インプレッサスポーツはなぜ安い?(提供:norico by ガリバー)
インプレッサスポーツはなぜ安い?(提供:norico by ガリバー)

ライバル車に比べて中古車相場が安いインプレッサスポーツ。本記事では、その理由とインプレッサスポーツの実力や魅力、購入時の注意点をわかりやすく解説します。

■インプレッサスポーツはなぜ安い?

インプレッサスポーツ(2011年~2023年)の車両価格が安いのは、主に以下の理由からです。

・中古車の流通量が多い
・SUVと比べて人気が低い
・実用車なので値上がりしにくい
・ライバルと比べて燃費が良くない
・走行距離の長い中古車が多い

一方で、インプレッサスポーツは基本性能に優れ、特に安全性と走行性はユーザーからも高い評価を得ています。「安くて危険」ではなく、むしろ「高コスパ」な一台です。

■中古車相場をライバルと比較

以下に、インプレッサスポーツとライバル車の中古車相場をまとめました(2026年5月時点、2020年式の相場)。

・スバル インプレッサスポーツ:約115万円~220万円
・マツダ MAZDA3ファストバック:約145万円~245万円
・トヨタ カローラスポーツ:約165万円~265万円
・スバル XV(SUV):約155万円~230万円

インプレッサスポーツの中古車は、1.6Lモデルが安価な一方で2.0L e-BOXER搭載車は高額な傾向があります。しかし、MAZDA3ファストバックやカローラスポーツに比べると、相場は20万円~50万円ほど安いです。

また、同サイズのSUVであるXVと比べても中古車相場は安価です。

■インプレッサスポーツの中古車が安い理由

ここでは、インプレッサスポーツの中古車価格がなぜ安くなりやすいのか、その理由を詳しく解説します。

▽理由1.中古車の流通量が多いから

中古車価格は需要と供給のバランスで決まりますが、インプレッサスポーツは中古車市場での流通量(供給)が比較的多いです。

この理由としては、インプレッサスポーツがスバル車の中では低価格で、多くのユーザーに手が届きやすかったことが挙げられます。また、アイサイトへの評価も高く、新車販売台数が多かったことで中古車が流通しています。

▽理由2.SUVと比べて人気が劣るから

インプレッサスポーツは5ドアハッチバックであり、SUVと比べると人気差が大きいです。

特に、スバルはクロストレック(XV)やフォレスターといった人気SUVを複数販売しており、インプレッサスポーツと需要が分散していると考えられます。

▽理由3.実用車で値上がりしにくいから

インプレッサスポーツはスバル車の中で実用性重視のエントリーモデルであり、価格が高くなる要素が少ないことも理由の一つです。

新車時価格は約200万円~(GT系最終モデル)と低価格で、中古車価格もライバル車やスバルの他車に比べて安価になりやすいです。

また、WRXのようにスポーツ性能に特化したモデルでもなく、だからこそ価格が上がる要素が少ないといえます。

▽理由4.燃費重視層にはニーズがないから

スバル車は基本的に走行性が重視されており、ライバルと比べて燃費性能が高くありません。たとえば、2023年式のWLTCモード燃費を比較すると以下の通りです。

・インプレッサスポーツ:15.2km/L
・カローラスポーツ:30.0km/L
・MAZDA3ファストバック:21.2km/L(ディーゼル)

このように燃費性能がライバルより劣るため、維持費の安さを求めるユーザーからはニーズが小さいです。

▽理由5.走行距離の長い車両が多いから

インプレッサスポーツは走行性能の高さが一つの魅力ですが、中古車には1年あたり1万km以上を走っている過走行車が多く見られます。こうした車はユーザーから嫌煙されがちなため、中古車価格も下がる傾向があります。

■インプレッサスポーツは実は買い得?

インプレッサスポーツは中古車価格が安い一方で、基本性能に優れており、ユーザーからの評価も高いです。特に、安全性能と走行性能の満足度は高く、中古車として高コスパな一台といえます。

▽魅力1.安全性が極めて高い

インプレッサスポーツは、2011年発売のGP系でアイサイトを初搭載。2014年11月にアイサイトVer.3搭載車が登場し、2016年発売のGT系ではアイサイトVer.3が全車標準装備されました。

スバルの調査によると、2014~2018年に国内で販売されたアイサイトVer.3搭載車の追突事故発生率はわずか0.06%。国産車初の歩行者保護エアバッグや7つの乗員保護エアバッグも標準装備し、極めて高い安全性能を誇ります。

【利用者口コミ】
ブレーキアシストがなければどうなっていただろうという場面があったり、運転アシスト機能によって長距離運転の負担を大きく低減してもらったり。もうアイサイト非搭載の車には乗れなくなるくらい頼りになる機能です(20代男性)

▽魅力2.走行安定性が高い

他の国産車メーカーと異なり、スバルは水平対向エンジンを搭載しており、低重心による優れた走行安定性が魅力です。また、インプレッサスポーツは全高が高すぎない5ドアハッチバックなので、SUVよりも揺れが少なく、安定感ある走りにつながっています。

ユーザーからも、安定した足回りやハンドル操作のブレの少なさが高く評価されています。

【利用者口コミ】
他の車よりも揺れが少ないと感じます。運転席からしか乗っていませんが、一般道路を運転していても安定しているように感じます。余計な揺れが少ないため、長時間の運転にも良い車です。安定感に加えて加速性もあるため、高速道路を運転していると楽しめます(20代男性)

▽魅力3.疲れにくく長距離向き

インプレッサスポーツは、長距離で疲れにくい点も魅力です。走行安定性の高さに加えて、体をしっかり支えるシート形状や視界の広さにも定評があります。

さらに、インプレッサスポーツは多くの年式・グレードで全車速追従機能付クルーズコントロールを搭載しています。こうした運転支援機能もドライバーの負担軽減につながります。

▽魅力4.運転していて楽しい

インプレッサスポーツはハンドル操作に対する反応が自然で、コーナリングも安定しています。そのため「走っていて楽しい」と評価するユーザーが多いです。特に、ワインディングではコーナリング時の一体感があり、運転の楽しさを感じやすいです。

乗り心地は適度に引き締まってスポーティさと快適性を両立しています。

【利用者口コミ】
仕事やプライベート含め10種類以上の車を乗りましたが、インプレッサスポーツが一番運転しやすく、運転自体が楽しいと感じる車でした。気に入ったのが、「コーナリングの際、ブレずに滑らか」「加速・減速がスムーズ」「運転時、アイドリング時の振動が少ない」なところです(30代男性)

▽魅力5.ファミリー利用にも適している

インプレッサスポーツは安全性能に優れ、走行安定性も高いのでドライバー以外の乗員も快適な移動を楽しめます。揺れが少なく「比較的酔いにくい」といった評価もあり、ファミリーにもおすすめです。

荷室容量は345Lで、家族の荷物を積み込むにも十分な広さです。かといってサイズが大きすぎず、運転にあまり自信がない人でも比較的扱いやすい大きさといえます。

■インプレッサスポーツのおすすめ年式・グレード

ここでは、インプレッサスポーツの中古車を買う際のおすすめ年式やグレードを紹介します。

▽狙い目はGT系(2016~2023年)

インプレッサスポーツには、2011年~2016年販売のGP系と2016年~2023年販売のGT系がありますが、中古での狙い目はGT系です。

GP系はすでに10年落ち以上で車両状態が良くないものも多く、流通台数も限られています。一方、GT系は前期・後期どちらも安全性能が充実しており、状態の良い車両も多数あります。流通台数も多く、選択肢が豊富な点も魅力です。

▽おすすめ年式は2020年式

GT系はどの年式も装備が充実していますが、2019年11月以降の後期モデルは安全性能と走行性能が向上していて特におすすめです。アイサイト・ツーリングアシストが全車標準装備され、サスペンションも改良されました。

2020年式であれば、1.6L系の安い車両は支払総額150万円以下、2.0L系の人気グレードでも200万円強で手に入るものが多くあります。

ただし、より走行性能を重視する場合は2020年10月に登場したe-BOXERモデルやSTIスポーツがおすすめです。

▽街乗り中心なら「1.6i-Lアイサイト」

コスト重視・街乗り中心なら、おすすめの選択肢は1.6i-Lアイサイトです。1.6Lモデルでもスバルならではの走行安定性や加速感は楽しめますし、日常利用や街乗り中心であれば、動力性能に不満を感じる場面は多くありません。

FF車でも軽快な走りを楽しめますが、「スバルらしさ」を求めるならAWDがおすすめです。

▽走行性重視なら「2.0i-Lアイサイト」

高速走行なども行う場合は、よりパワーのある2.0Lモデルがおすすめです。高速道路や山道では特に加速に余裕を感じられ、よりスムーズな走りを楽しめます。

2.0i-Sアイサイトではタイヤが18インチになり、よりスポーティな走りを楽しめますが、タイヤ代や乗り心地とのバランスを考えると、2.0i-Lアイサイトがおすすめです。

■インプレッサスポーツの中古車選びの注意点

インプレッサスポーツは買い得感のある中古車が多い一方で、年式や走行距離によって車両状態に差があります。購入時は、足回りやエンジン回りの状態、アイサイトの搭載内容などをしっかり確認しましょう。

▽注意点1.過走行車は避ける

インプレッサスポーツに限らず、スバルの中古車は年式の割に走行距離の長い車両が少なくありません。走行距離が長いと、部品の劣化が進んでいる可能性があります。

走行距離は「1年あたり1万km前後」を目安に考え、これを大きく上回る車は避けましょう。

▽注意点2.足回りとエンジン回りは確認必須

インプレッサスポーツのように長距離を走りやすい車は、タイヤやサスペンション、ブレーキといった足回りの部品が劣化していることが少なくありません。

また、水平対向エンジン搭載車は、年式や走行距離によってオイル漏れやゴム部品の劣化が見られる場合があります。

点検整備記録簿で過去の整備記録を確認するのはもちろんのこと、足回りとエンジン回りは特にしっかり状態を確認しましょう。

▽注意点3.アイサイトの性能に注意

アイサイトの搭載バージョンは、年式やグレードによって異なります。特に、GP系では2014年11月まで性能の高いアイサイトVer.3が搭載されておらず、2014年11月以降も上位グレードでの搭載に限られます。

また、GT系でも年式によってアイサイトの性能は異なります。2017年以降は夜間の歩行者認識性能などが強化され、2019年以降はアイサイト・ツーリングアシストが全車標準装備となりました。

■安全性・走りを考えると高コスパ

インプレッサスポーツは中古車相場が安い傾向がありますが、これは中古車市場での需給バランスが主な原因であり、車種自体に問題があるわけではありません。

ユーザーからの評価も高い車なので、「予算を抑えてファミリーカーを買いたい」「走りの楽しい一台が欲しい」といった人は、ぜひ購入を検討してみてください。

(まいどなニュース/norico)