あまりに嫌味を言ってくるからつい反撃しちゃった (C)トマコ
あまりに嫌味を言ってくるからつい反撃しちゃった (C)トマコ

さまざまな人が集まる職場では、全員が良い人とは限りません。トマコさんの漫画『進め!うどん屋トマコ』の中では、作者自身が職場で先輩からいじめられたエピソードが描かれています。

うどん屋で働く作者は、先輩からいじめの標的にされています。最初は無視していましたが、嫌がらせは激化する一方です。ある日、嫌味を言い続ける先輩に、作者は思わず「ほんっっっとに嫌味が好きですよね!!」と言い返します。その後、作者は先輩がなぜ新人いじめを繰り返すのかを考えてみました。そして先輩は「自分を昇格させないでほしい」と店長に伝えていたことを思い出します。ここから考えられるいじめの原因は、同僚に置いて行かれる焦燥感や劣等感、自分を軽んじられるかもしれないという不安だったのかもしれません。

作者がそんなことで先輩を見下さないと言い張っても、先輩自身が他人を見下す人であるため、先輩は作者を信じることができないのです。

その他のいじめをおこなった原因として、先輩が以前、夫の両親との同居がストレスだと話していたことを作者は回顧します。そして、そのストレスが職場でのいじめにつながっているのではと想像しました。しかし作者は、同情の余地はあれど個人的な感情を他人にぶつけるべきではないと結論付けるのでした。

読者からは「前の職場の人もこんな感じでこじれてたんだな」「嫌味言う人の顔描くのうますぎます」などの反応がありました。そこで同作の作者、トマコさんに話を聞きました。

■楽しく仕事をするためになるべく「陽」の言葉を使う

-職場の先輩のエピソードを描こうと思ったのはなぜですか?

突然態度が180度変わった先輩の行動が、理解できなさすぎたからです。何が嫌でこんな態度をとるのか、理解しようと思っても分かりませんでした。

被害者側にはどうしようもできないことで、同じ思いをしている人がいるのではないかと思い、マンガにしました。

-トマコさんが先輩のいじめのダメージを受けなかったのはなぜでしょうか?

先輩の間違った行動で私が落ち込んだら、先輩が喜ぶのが目に見えていたからです。それ以上に、先輩の言動が全く筋の通らないものだったので、それに屈するのもおかしな話だなあと。

たかだが数時間、一緒に仕事するだけの人のために、心を痛めたり落ち込んだりする時間がもったいない。この人は私の人生に必要ない人だ、と思ったら全然気にならなくなりました。

-この先輩のようにならないためには、どのようなことに気を付けたらいいと思いますか?

先輩を反面教師にして、感情のまま人に接していないか自分を俯瞰して見ること。あとは仕事の姿勢ですね。

私は笑い合って助け合って「今日も頑張ったね」「明日も頑張ろう」って言い合いたいので、なるべく「陽」の言葉を使うようにしています。1日の多くを職場で過ごすので、どうせなら楽しく気持ちよく仕事したいですね。

(海川 まこと/漫画収集家)