栃木県の鹿沼市下粕尾に100年以上安置されている子育て地蔵さまが突然、大きなつぼに変わってしまったー。そんな匿名の封書が下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」(あなとち)に寄せられた。罰当たりな窃盗事件か、怪奇現象か。義憤と不安の両方を抱えながら取材を進めると、実に予想外の状況にたどり着いた。(下野新聞社)
■つぼに入れ替わり
現場は田園の広がる粕尾地区内の最も東側、40世帯ほどで構成する下粕尾松崎という集落にある。県道沿いの空き家の敷地の一角に木製のほこらがある。中に地蔵があったというが、確かに高さ50センチほどのつぼが置いてあった。周囲に荒らされた形跡はない。

中粕尾、郷土史家駒場一男(こまばかずお)さんによると、子育て地蔵は子どもの死亡率が現代よりも高かった江戸末期ごろ、全国各地で自発的に設置する動きがあったという。粕尾地区にも何体かあり、それほど珍しい物ではなさそうだ。























