記事特集
阪神・淡路大震災を教訓に、都市部での地震災害を総合的に研究し、被害の軽減策を考える理化学研究所(埼玉県和光市)の「地震防災フロンティア研究センター」(センター長、亀田弘行・京大防災研究所教授)が兵庫県三木市の兵庫県立三木山森林公園内にオープンし、二十七日、開所式が行われた。将来は、兵庫県内への誘致が決まっているアジア防災センター、科学技術庁の三次元振動実験施設とも連携を図り、防災研究の拠点となっていく。
同センターでは、地震が発生した際の市民、社会の対応▽防災機関同士の連絡、市民への情報伝達などの災害情報システム▽構造物の破壊状況や都市のもろさに関する研究・の三点を核に研究。それぞれに大学教授がリーダーとなり、研究成果は国内外に発信する。
常勤、非常勤合わせて十人のスタッフでスタートし、最終的には四十人規模となる予定。
同センターは、兵庫県が誘致していた。同公園内の「森の研修館」を改装し、暫定的に利用。同市内で建設計画が進められ、二〇〇一年度に完成する三木震災記念公園内の県立防災センターに移転する。
開所式では科学技術庁の加藤紀文政務次官や亀田センター長、貝原俊民知事らがテープカットした。亀田センター長は「大震災の多くの犠牲と被害を教訓として、都市直下型の地震防災の研究に取り組みたい」などとあいさつした。
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