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阪神・淡路大震災が遠因で亡くなった津高健七郎さんのプレートを取り付ける弟の一郎さん=19日午後、神戸市中央区加納町6(撮影・中西幸大)
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阪神・淡路大震災が遠因で亡くなった津高健七郎さんのプレートを取り付ける弟の一郎さん=19日午後、神戸市中央区加納町6(撮影・中西幸大)

 阪神・淡路大震災から26年となるのを前に、震災犠牲者らの名を刻む「慰霊と復興のモニュメント」(神戸・東遊園地内)に19日、新たに7人分の銘板が加わった。刻まれた名前は計5023人になった。

 式典には約20人の遺族が出席。銘板に追加された経緯などの説明があり、モニュメント地下の「瞑想空間」で名前が記されたプレートを壁に取り付けた。

 津高健七郎さん=当時(73)=は11年前に脳出血で死去。震災で神戸市灘区烏帽子町のアパートが全壊し、妻喜子さん=同(56)=と長女靖子さん=同(19)=が犠牲になった。弟の一郎さん(71)=兵庫県加古川市=は「涙も見せなかった兄だが、妻と娘のそばに名前を残すことは強く願っていた。やっと約束を守れた」と語った。

 ほかに仮設住宅で亡くなった女性や、震災後自ら命を絶った女性ら3人が追加。震災を語り継ぐ活動に尽力し、今年4月に78歳で亡くなった白木利周さんら貢献者3人の名も刻まれた。

 モニュメントは2000年1月に完成。当初は神戸市民と市内の犠牲者を対象としたが、市外の犠牲者や震災が遠因で亡くなった人、復興や追悼行事に貢献した人も加えている。(小谷千穂、金 旻革)

2020/12/19
 

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