キャンドルの明かりで「1・17 HANAZONO つむぐ」の文字が浮かび上がった追悼集会=明石市西明石南町1
キャンドルの明かりで「1・17 HANAZONO つむぐ」の文字が浮かび上がった追悼集会=明石市西明石南町1

 阪神・淡路大震災で26人の市民が亡くなり、家屋の全半壊が1万棟近くに上った明石市。地震発生から丸30年がたった17日、市内では犠牲者を悼む集いや当時を振り返るイベントが開かれ、参加者らは震災の教訓を継承する決意を新たにした。あの日の記憶を次代につなぐ。大切な命を守るために。

 JR西明石駅南の仮設住宅跡地(明石市西明石南町1)では、追悼集会「未来に継ぐ志」が開かれ、近隣住民らが集まった。参加者はキャンドルを囲んで輪になり、震災発生時刻の午前5時46分に合わせて黙とうした。

 地元の住民グループ「ボランティアはなぞの」などでつくる実行委員会が、震災発生から20年となった2015年から毎年開いている。震災後、この場所には50戸の仮設住宅が立ち並び、同グループは最後の人が退去するまでの約3年半、炊き出しや見守り活動などを続けた。