元は体育館の演舞場で阿波踊りが披露された=徳島県鳴門市瀬戸町堂浦
元は体育館の演舞場で阿波踊りが披露された=徳島県鳴門市瀬戸町堂浦

 南あわじ市出身の建築家増田友也(1914~81年)設計の小学校舎などを活用した観光施設「トナル瀬戸」と「トナル島田」が、徳島県鳴門市に誕生した。阿波踊りを見られる全国初の常設円形演舞場を備え、オートキャンプや釣りも楽しめる。(荻野俊太郎)

 鳴門市が、18年に閉校した旧瀬戸小・幼稚園(鳴門市瀬戸町堂浦)と、10年閉校の旧島田小・幼稚園(同市瀬戸町中島田)を改装。徳島新聞社(徳島市)と同社グループ企業の旅行会社エアトラベル徳島が無償で借り受けて運営する。

 増田は旧八木村の出身で、モダニズム建築家の一人。兵庫県内では旧洲本市庁舎や豊岡市民会館(豊岡市)などを手がけた。

 鳴門市では、旧島田小の校舎や瀬戸小の体育館を設計。今回、地元の建築家らでつくる一般社団法人ワカメなどがそれらを二つの施設にリノベーションした。