本年度の兵庫工芸展で大賞に輝いた振り袖(右)や、昨年度の日展で入選したロバのびょうぶ絵などの作品と中来田万里さん=サンシャインホール
本年度の兵庫工芸展で大賞に輝いた振り袖(右)や、昨年度の日展で入選したロバのびょうぶ絵などの作品と中来田万里さん=サンシャインホール

 日本美術展覧会(日展)の会友で、淡路市出身の染色家、中来田万里さん(65)=京都市西京区=による型絵染(かたえぞめ)の作品展が15日、淡路市浦のサンシャインホールで始まる。深みのある色彩が美しい着物やびょうぶ絵など約200点を展示販売する。(内田世紀)

 淡路市岩屋で生まれ育った中来田さんは、中学生の時に美術教諭から見せられた紅型(びんがた)染めの美しさに魅せられ、染色家を志した。京都市の短大で技術を学び、1995年に工房「真朱(まそほ)」を開設。99年から毎年、故郷の淡路島で作品展を開く。