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歴代の容器。発売当時は厚めの陶器でした(モロゾフ提供)
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歴代の容器。発売当時は厚めの陶器でした(モロゾフ提供)

 今年で発売開始55年のモロゾフ(神戸市東灘区)の看板商品カスタードプリン。食べた後、容器のガラス瓶を捨てられず、つい使ってしまうのは、神戸市民の性(さが)でしょうか。「神戸ではどの家にもモロゾフの空き瓶がある」との都市伝説も。取材すると、意外な事実が…。

■編集局にもあった!

 社内外で取材した結果、さまざまな用途が判明。「ワイングラスとして重宝してます」「一輪挿しに最適ですよ」などの用途の中、「いつか使うかと思い食器棚にためています」という“保管派”が最多。その他、コーヒーフレッシュやスティック砂糖を入れる人もいれば、洗面所のうがいコップ派も。そして、編集局にも…短くなった赤鉛筆が入っていました。丈夫でTPOを問わないガラス瓶。皆さんのお宅にも眠っているかも。

■デザイン変更は7回

 「カップを多くのご家庭でご愛用いただき、感謝申し上げます」と広報担当の栢(かや)由起子さん。

 販売が始まったのは1962年。累計出荷実績は約2億3千万個以上(ミニサイズも合わせると3億3千万個)。半世紀を超える歴史で容器のデザイン変更は実に7回。プリンがじっくり加熱でき、カラメルソースの浮き上がりを防ぐために、現在の丸みを帯びたフォルムになったそう。

 また、持ち帰り時の耐久性や軽量化、デザイン性にも工夫を重ねたそうです。容器の素材の多くはリサイクルガラス。資源ゴミとして収集されたガラス容器を選別し、細かく砕いた細片で作られます。

■要望から生まれた幻のグッズ

 「蒸しプリンを作りたいが加熱しても大丈夫?」「耐熱性はあるの」。本社や店頭にはそんな問い合わせが寄せられます。

 「加熱は避けてください。耐熱容器ではないので、電子レンジでは使えません」(栢さん)

 「瓶にぴったり合うふたが欲しい」という要望から生まれたのが、プリンキャップです。ピンクやブルー、グレーなど全5色。加熱しない手作りデザートの容器などを想定し、オンライン限定で販売(現在は終了)。

■正しい食べ方とは

 取材中、耳にしたのが、「カスタードプリンは瓶から皿に出すとさらにおいしくなる」とのうわさ。尋ねてみると、「社として推奨しております」(栢さん)

 皿に出すことでカラメルソースが満遍なくかかり、生地との絶妙なバランスの味わいを楽しめるそう。そのコツは以下の通りです。

(1)容器のふたを開け、スプーンの背で表面とふちを押さえ、次にふちをぐるりと一周しすきまを作る。

(2)プリンに平らなお皿をかぶせ、次にひっくり返す。

(3)プリン容器の底とお皿をしっかり持ち、プリンが重みで落ちてくるまで横方向に振る。

(4)カラメルがはねないように注意しながら、ゆっくり容器を外す。

 興味のある方は、動画投稿サイト「ユーチューブ」のモロゾフ公式チャンネルでご覧ください。(ネクスト編集部)

   ◇   ◇

【モロゾフ】1931年創業。店舗数1164店。従業員約680人。社名は、創業時の共同経営者の一人、ロシアの菓子職人フイヨドル・ドミトリー・モロゾフ氏から。創業翌年、日本で初めてバレンタインチョコレートを販売。36年には国内発行の英字新聞にバレンタイン広告を掲載し、話題になった。

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