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 兵庫県立篠山産業高校(丹波篠山市)の硬式野球部監督だった長沢宏行氏(72)が部員の頭をはたいて指導から外された問題で、長沢氏は8日、同部の指導が職務になっている丹波篠山市の特別職「スポーツ振興官」の退職願を提出した。同市は同日付で受理。同校にも報告した。

 代理人を通じて酒井隆明市長に提出された。退職理由について、長沢氏は自身の行為やその後の騒動に対する責任と「体調面で職務を続けることが困難」などとしている。

 同市教育委員会によると、長沢氏は2022年10月から、スポーツによる地域活性を目指す同振興官に就任。同校に派遣され、硬式野球部を指導してきた。任期は来年3月末までだが、酒井市長は「長沢氏の状況も鑑みて受理すると決めた」と説明した。

 同校は「問題については高野連の調査が進行中のためコメントを差し控える」としている。(秋山亮太)