世界保健機関(WHO)所属の医師をかたる「国際ロマンス詐欺」で現金をだまし取ったとして、兵庫、富山県警の合同捜査本部は15日、詐欺の疑いで、埼玉県戸田市に住む飲食店紹介業の男(49)ら、いずれもナイジェリア人の男2人を再逮捕した。
2人の逮捕容疑は、何者かと共謀して2022年12月~23年1月18日ごろ、大津市の女性教員(51)と交流サイト(SNS)でやりとり。WHOの男性医師をかたって好意を示した上で、「派遣先のシリア政府から約15億円の契約金が支払われる」「副業は禁止なので代わりに契約金を受け取ってほしい」などとうそをつき、手数料名目で約721万円を振り込ませた疑い。
同本部は、2人が被害金の引き出しや海外への送金を担ったとみており、調べに対していずれも容疑を否認している。女性教員は8回にわたり総額約2700万円を詐取されたと被害届を出しており、関連を調べる。
兵庫県警国際捜査課によると、2人は別の国際ロマンス詐欺の被害金を引き出した疑いで逮捕され、神戸地検が起訴している。