独創的な色使いとぬくもりのあるタッチで動物画を描く画家、AKiさん(37)=本名・木下明幸さん、東京都在住=の作品展が、神戸市灘区の六甲山上にあるレストラン「六甲山サイレンスリゾート」で催されている。湧き出る発想のままに描かれた9点が飾られ、作品は順次増える予定。
AKiさんは生まれつき軽度の知的障害がある。4歳から絵に熱中し、中学生から独学ながら本格的に創作を開始。国内外で高い評価を得てきたほか、ミュージシャンと共演するなどライブパフォーマンスにも挑んできた。
いつも水性ペンキを使い、下描きは一切なし。20色ある画材から混ぜ合わせて色をつくるのが好きといい、中でもお気に入りは黄。「赤と青しかない信号を見たとき、なぜ黄色がないんだろうと気になり始めて好きになった」という。
展示作品「象」は、真っ赤な中に1頭のゾウがすくっと立つ。「アフリカで日が昇ったときに1頭の巨大なゾウが歩いているイメージで描いた」とAKiさん。黄に輝く光の中で大小のキリンが見つめ合う「キリン親子」は「優しいイメージで、親子の絆を思って描いた」という。
創作の魅力について「絵を描きながら、いろんなことを思い出すのが好きです。これからもいろんな場所に行って描き続けたいです」と語る。
11月末まで。鑑賞は無料。絵は販売している。同リゾートTEL078・891・0650
(松本寿美子)



 
          
         
           
       
       
       
       
      














 
          


 
           
         
        



