「神戸 わが街」の稽古風景=尼崎市南塚口町3
「神戸 わが街」の稽古風景=尼崎市南塚口町3

 劇作家の別役実(故人)が代表を務めた県立ピッコロ劇団(尼崎市)が21~23日、別役が阪神・淡路大震災後、神戸を舞台に書いた「神戸 わが街」を県立芸術文化センター(西宮市)で上演する。米国のソーントン・ワイルダーの原作を潤色し、2004年に初演。実に20年ぶりの再演となる。(小尾絵生)

■導入部とラストに新たな演出

 ワイルダーの「わが町」(1938年)は、米国・ニューハンプシャー州の架空の町を舞台に、二つの家族の日常と喪失を描く。別役はその舞台を神戸に置き換え「鎮魂劇」とした。