東播磨、北播磨圏域の3次救急を担う兵庫県立加古川医療センター(加古川市神野町神野)。通常は利用する機会のない医療機関の売店で、知る人ぞ知る人気のメロンパンが売られているのをご存じだろうか。サクサクのクッキー生地にふわっとしたパンの相性が絶妙で、通院の付き添い家族や見舞いに来た人はもちろん、わざわざメロンパン目当てに買いにくる人もいるそうだ。(増井哲夫)
1階正面玄関を入ってすぐ、院内コンビニ「グリーン・リーブス・モール」でメロンパンは売られている。店の奥にあるオーブンで焼いており、午前10時ごろに店頭に並ぶという。
2月中旬の昼過ぎ、同店を訪ねた。店前のイートインスペースでは、コーヒーなどを片手にパンを食べる人の姿が。明石市から母(72)の通院の付き添いで来た女性(44)は、待ち時間が長くなる時などにメロンパンを買って食べるという。「甘い香りと食感で、私も母も癒やされる」。緊張感や不安が和らぐようだ。
院内コンビニの運営会社「光洋」でベーカリーのマネジャーを務める西岡裕理さんによると、2009年に同センターができた当初からあり、「おいしい」と口コミで人気に。18年ごろには交流サイト(SNS)でも取り上げられ、買い求める人たちの行列ができるようになった。
入院中の患者と一緒に食べた家族が帰りに立ち寄り、「おいしかったよ」「元気が出た」などと声をかけてくれることもある。そんな時は「スタッフも幸せな気分になる」と西岡さんは話す。
1個190円で、購入できるのは1人3個まで。1日300個程度を焼いているが、ほぼ毎日売り切れるそうで、この日も午後2時半には完売した。
昨年5月、材料費の高騰でやむを得ず20円値上げしたが「変わらず買いに来てもらえて、やりがいがある」と西岡さん。「パン生地はふわふわなので、かばんに入れて持ち帰る時は注意して」と呼びかける。
ベーカリーは平日限定だが、28日は「病院フェスタ」で販売する。
【県立加古川医療センター】2009年11月に開設。東播磨・北播磨医療圏域で発生する重症患者の救急救命を担うとともに、1、2類感染症への高度専門医療にも対応する。新型コロナ禍の21年には、県内で2番目に重症者用の臨時病棟ができた。
























