将棋の藤井聡太王位(22)=竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将=に永瀬拓矢九段(32)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負の第1局が5日、愛知県小牧市の「合掌レストラン大蔵」で始まった。
藤井が6連覇に向け弾みをつけるか、王位戦7番勝負初登場の永瀬が初戦を白星で飾るかが注目。振り駒で先手となった永瀬が午前9時、立会人の佐藤康光九段(55)の合図で初手を「2六歩」と指した。
藤井が7七角成(10手目)として、両者得意の角換わりの戦型に進行。永瀬の3七銀(17手目)に対し、藤井は7三銀(20手目)と相早繰り銀に構え、7五歩(28手目)と早々に仕掛けて戦いが始まった。両者とも短い考慮での指し手が続いている。
副立会人の高見泰地七段(31)は「まだ前例もある形で、両者とも深く研究しているはず。先に攻めの銀をさばいた方が、主導権を握るだろう」と話す。
対局は持ち時間各8時間の2日制。5日は午後6時に指し掛け、手番が封じる。2日目の6日は午前9時に再開し、同日夜までに決着する見通し。対局の様子は神戸新聞NEXTでも紹介している。
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