「ルールウオッチャー」の画面。頻出キーワードが色分けされ、トレンドの把握や、必要な情報へのアクセスを容易にしている(オシンテック提供)
「ルールウオッチャー」の画面。頻出キーワードが色分けされ、トレンドの把握や、必要な情報へのアクセスを容易にしている(オシンテック提供)

 企業経営において、気候変動対策や人権など「ESG(環境・社会・企業統治)」と呼ばれるテーマの重要性が高まる中、神戸市東灘区のスタートアップ(新興企業)、オシンテックが開発したサービスが注目を集めている。ESGや持続可能な開発目標(SDGs)に関する国際ルールや公文書、各国の最新動向などを世界中から集め、ネット上で提供。利用は研究機関や中央官庁、企業などに広がっている。(広岡磨璃)

 同社が提供するウェブサービスは「RuleWatcher(ルールウオッチャー、RW)」。各国政府や国連関係団体、非政府組織(NGO)など1400以上の機関が発信する文書や情報を毎日収集し、必要な情報を見つけやすく整理して提供している。

 250万件以上の文書を「プラスチックの諸課題」「生物多様性」など15のテーマに大別。さらに、各文書に「洪水」「グローバルサウス」といった関連キーワードを「タグ付け」し、利用者が関心のあるキーワードや国で検索し、文書を縦覧することができる。