東京・銀座にある白鶴酒造東京支社の屋上農園で28日、恒例となった酒米栽培の最後の田植えが行われた。2007年から続けてきたが、ビルの改修で農園を撤去するため今回で終了する。社員ら約30人は、すっかり初夏の風物詩となった行事の思い出を振り返りながら、作業を進めた。
自社開発した酒米「白鶴錦」の周知や、屋上の利活用のために始め、09年からは近隣の小学生を招いて田植えや収穫体験会などを行ってきた。昨年までの19年間で酒米約755キロを収穫し、限定の純米大吟醸酒を銀座地域で販売した。
農園は広さ約110平方メートルで、敷いた土の厚さは約15センチと浅い。リーダー役の山田亜由美さん(48)によると、屋上は水温が上がりやすい上、ここ数年で近隣に高層ビルができて日照時間も減るなど都心ならではの不利な環境の中、小まめな水の出し入れなどで収穫を確保してきたという。
この日は、泥に足を取られながらも、社員らが苗を1束ずつ慎重に植えた。収穫は10月の3週目ごろを見込む。山田さんは「最後で残念だが、稲作はこれからがスタート。今までで一番良いお米を作りたい」と汗を拭った。(竜門和諒)























