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藤原紗羽さん
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藤原紗羽さん

■藤原紗羽さん(兵庫県西宮市)

 学校から帰れば、詰め将棋に、棋譜並べ。土曜は将棋教室、日曜は兵庫県外の道場まで出向く-。「自分の将棋を見て誰かに面白いと思ってもらえるようなプロになりたい」。県立西宮高校1年生の夢は女流棋士。将棋漬けの日々を送る。

 中学3年生の時、全国中学生選抜将棋選手権大会でベスト8を達成。来年1月末には兵庫県代表として出場する全国高校将棋新人大会を控える。

 愛知県江南市出身。小学4年生でクラブ活動を決める際、第1希望の家庭科クラブに入れず、ルールも知らなかった囲碁将棋クラブへ。練習を積むうちに、多少覚えがあるだけの父と指すだけでは飽き足らず、近所の高齢者が集まる集会所へ通うように。「おじいちゃんたちが優しく指し方を教えてくれて、それを実践できるのがうれしかった」と振り返る。

 小学5年生で同県西宮市へ引っ越し、中学1年からは芦屋の将棋教室で、アマチュアの全国シニア将棋名人戦で優勝した中平貴将(よしき)さんに師事。対局を見て「その将棋は恥ずかしい」と指摘されるなど、厳しい指導に涙を流した。それでもめげずに食らいついた。「自分の成長を思っての言葉。すごい人に教えてもらえる環境は本当にありがたい」と感謝する。

 普段の学校生活の中にも、将棋の教えが染みついている。国語の記述問題や先生の問い掛けには「何を答えさせたいのか」と意図を考え、先を読んで答えを導き出すように心掛けているという。

 将棋の面白さは「今まで勝てなかった相手に勝てたとき」と笑顔。憧れは、同じ「振り飛車党」の西山朋佳女流王座。「強いのはもちろんだけど、自分が思い付かないような力強い手を指す」と目を輝かせる。

 「今の目標は中学生の時の記録を上回ること。ゆくゆくは女流棋士になり、お世話になった人に結果で恩返ししたい」と意気込んでいる。16歳。(名倉あかり)

【メモ】学校での休み時間の過ごし方は読書。医療やミステリー系が特に好きだという。ご褒美はコンビニスイーツで、対局の合間にもチョコレートなどを食べてリフレッシュ。母と話しながら歩く愛犬の散歩もいい息抜きになっている。

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