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開門後に歩いて本殿に向かう参拝者ら=西宮市社家町、西宮神社(撮影・畑野士朗)
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開門後に歩いて本殿に向かう参拝者ら=西宮市社家町、西宮神社(撮影・畑野士朗)
午前6時の開門を待つ参拝者ら=西宮市社家町、西宮神社(撮影・中西幸大)
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午前6時の開門を待つ参拝者ら=西宮市社家町、西宮神社(撮影・中西幸大)
開門前に参拝者に配られた宮城県女川町の小学生が書いた応援のメッセージカード=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)
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開門前に参拝者に配られた宮城県女川町の小学生が書いた応援のメッセージカード=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)
縁起物の吉兆を買い求める参拝者たち=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)
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縁起物の吉兆を買い求める参拝者たち=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)
横一列になって参拝者を誘導する警備員=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)
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横一列になって参拝者を誘導する警備員=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)

 西宮神社(兵庫県西宮市社家町)で10日早朝にあった伝統行事「開門神事」で、約500人の参拝者がゆっくり歩いてお参りした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「福男選び」が中止になり、約5千人が参加する例年の熱気はなかった。参拝者からは「静かでよかった」と前向きに受け止める声の一方で「さみしかった」とする人も多かった。

 午前5時すぎ、改修工事を終えて約25年ぶりに塗り直された表大門(赤門)前には数人の参拝客の姿があった。1991年から毎年参拝しているという医師の男性(62)=神戸市中央区=は午前3時に到着し、先頭に並んだ。「一番初めに神様にごあいさつできればと思って来た。この静けさが本来の開門神事なのかもしれない」と朱色の門を見つめた。

 例年の1割ほどだが、門の前に人が集まり始める。午前5時40分には赤門前でおはらいが行われた。福男選びを運営する「開門神事講社」の講長平尾亮さん(44)が参拝者の列に呼び掛ける。「全国に元気を発信できる行事です。走らずにみんなで神事を作り上げましょう」

 午前6時、開門。大きな掛け声とともに門が開く。先導する開門神事講社のメンバーの後ろを、警備員が横一線になって進む。その後を5列に並んだ500人の行列が本殿に向かってゆっくりと歩き始めた。

 10年以上神事に参加している会社員の男性(41)=大阪市=は「歩いて参拝する開門神事という特別な体験ができた」と笑顔。一方で、同じく常連の会社員男性(45)=西宮市=は「本殿に着いても高揚感がなく、さみしかった。来年は通常通り開催してほしい」と声を落とした。

 本殿に到着すると、平尾さんが「えべっさん、会いに来ました!」と大きな声で宣言。本殿前に並んで深々と頭を下げた。例年なら福男に認定された3人に福を分けてもらおうと、参拝者たちが福男たちを取り囲むところだが、今年はそうした光景もなく、淡々と参拝が進んだ。

 大阪市で建築会社を経営する男性(47)は「昨年はコロナ禍で、経営が右肩下がりだった。社員の生活を守るためにもなんとか仕事がうまくいけば」と新型コロナ禍の収束を願った。

 参拝後、平尾さんは目に涙を浮かべ「福男選びが開催できなくて、とても悔しかった」と絞り出した。しかし、神事を無事に終えたことから「今年、伝統の神事がつぶれてしまうのではないかと不安だったが、参拝者に福を持って帰ってもらう本来の目的を果たせた」と笑顔を見せた。(村上貴浩、名倉あかり)

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