本州の南を進む低気圧の影響を受け、兵庫県の阪神間でも山間部や市街地の一部で12日午前、雪やみぞれが降った。朝には、多くの車が雪を屋根に乗せたまま走り、登校時の子どもたちがはしゃぐ声も聞かれた。神戸地方気象台によると、13日以降は天気が回復し、気温が上がる見込み。
川西市の一庫ダム(同市一庫)では、管理事務所近くの展望台で2センチほどの積雪があり、ダム湖を囲むのり面のコンクリートが真っ白に。同事務所によると、12日未明に氷点下を記録し、昨年の大みそか以来の積雪になったという。市街地でも民家の屋根に雪が積もり、通行人が凍結した道路を慎重に歩いていた。
宝塚市立文化芸術センター(宝塚市武庫川町)では、朝まで降り続いた雪が庭園の一部を白く染めた。一方、宝塚大劇場前(同市栄町1)の遊歩道「花のみち」もつかの間の雪化粧に。マフラーやブーツを身につけた歌劇ファンらが足早に行き交っていた。(久保田麻依子、風斗雅博)
