鮮やかな青い羽で「空飛ぶ宝石」の異名を持つカワセミが、兵庫県西宮市の夙川沿いに姿を現している。川の中へ華麗に飛び込んでは木陰で一休みする愛らしい姿が、市民らにつかの間の癒やしを与えている。
カワセミは全長17センチ程度で、全国の水辺に生息し、寒冷地の個体は冬季に暖かい場所へ移動する。
阪神香櫨園駅北側の川沿いでは、堤防のへりからカワセミが川の中をじっと見つめる。しばらくすると上空へ羽ばたいて、一気に急降下。水中に飛び込み、長いくちばしを器用に使って小魚を捕まえた。
野鳥観察で訪れる近くの男性(61)は「初めて見たときはその美しさに感動した。コロナ禍で疲れることも多いが、懸命に生きる姿を見ると心が打たれる」と話していた。(風斗雅博)
