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 12日に発表された兵庫県西宮市の2021年度当初予算案。一般会計は、新型コロナウイルスのワクチン接種にかかる経費などにより1938億5600万円(前年度比0・4%増)と5年連続で増加した。税収減なども重なり、例年より難しい財政運営を強いられたが、子育てや教育施策への重点的な予算配分を確保した。(風斗雅博)

 3度目の当初予算案編成となった石井登志郎市長。過去2回の予算案を「種まき」「つぼみ」と表現していた。本来は花が開くはずだった21年度予算案だが、今回は「三分咲き予算」。厳しいやりくりと同時に、一定の成果を出していることも強調してみせた。

 育児関連では、子どもへの医療費助成の対象を、所得基準額以上の世帯で拡充する。現行は、1歳~就学前の子どもを対象に、通院で800円を、入院で3200円を超えた費用を補助しているが、今年7月からは対象を小学3年まで引き上げる。対象者は約5200人で、予算の増額は約9千万円を見込む。また多胎妊婦の産後支援として、通常14回の健診に追加して、5回分の助成券(1回5千円)を対象者に配布する。

 年々高まる保育所の需要にも対応し、252万円をかけて入所申し込みに人工知能(AI)システムを導入する。希望者と園のマッチング選考について、担当職員がこれまで担っていた作業時間が数百時間短縮するという。

 本年度中に工事を終える市役所第2庁舎(危機管理センター)は4月から段階的に供用を開始。庁舎機能の再配置に伴い、本庁舎3階に、保存期限を過ぎた公文書などの記録や資料を閲覧できるスペースを22年初めまでに整備する。

 市立中央病院と県立西宮病院の統合再編では、アサヒビール西宮工場跡地(同市津門大塚町)に新築する新病院の本格設計に入る。予算の3分の2は県が負担し、22年度に着工する予定。

 一般会計の歳入は、新型コロナによる所得減少や収益悪化などで市税が前年度から26億4500万円減収。歳出では、第2庁舎や春風小学校の整備がほぼ済んだことから投資的経費が前年度より16・8%減少したものの、22年度以降、西宮消防署の建て替え工事などが本格化する。

    ◇

 「5K(汚い・臭い・暗い・怖い・壊れている)」と敬遠される小中学校のトイレ環境を改善するため、西宮市は、2021年度予算案に簡易改修の費用約8800万円を計上した。老朽化対策に時間のかかる小中学校の古いトイレを優先的に改修し、県内で後れを取る便器の洋式化も進めていく。

 市内の学校施設の多くは築30年以上が経過。阪神・淡路大震災による財政的な影響から、大規模な改修などが遅れており、市は18年度に「学校施設長寿命化計画」を策定。完成から25年目と50年目の学校を対象に一体的な工事を進めている。ただ、大規模改修までの期間が長い学校などで、トイレなどの部分的な改修は後回しになっているのが実情という。

 文科省によると、公立小中学校の便器の洋式化率は兵庫県全体で60・9%(昨年9月時点)に対し、同市は46・8%。阪神6市1町で最も低かった。生活様式の変化から和式を避ける児童が洋式の前に行列をつくるという課題もみられるという。

 改修の対象は、長寿命化工事が15年以上先となる学校の築40年以上のトイレ。男女ペアの1カ所につき約300万円の費用を見積もり、二つ以上の便器を洋式化し、タイル張りの床をシートに張り替える。21年度は夏休み中に小中学校7校の35カ所で実施する予定で、最終的には20校の計133カ所を改修するという。

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