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タケノコを掘る大学生=西宮市岡田山、神戸女学院大学キャンパス
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タケノコを掘る大学生=西宮市岡田山、神戸女学院大学キャンパス
タケノコを手に笑顔の学生ら
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タケノコを手に笑顔の学生ら
地面から突き出たタケノコ
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地面から突き出たタケノコ

 神戸女学院大学(兵庫県西宮市岡田山)のキャンパスで21日、女子学生9人がタケノコ掘りに挑戦した。米国出身の建築家ヴォーリズが設計し、1933年に建築された洋風の学びやはドラマや映画の舞台にもなって有名だが、そこにタケノコが採れる山があるのは知られていない。記者も初めてくわを握り、長靴を履いて同行した。

 「せっかく山があるので、掘りながらコミュニケーションを取ってほしい」

 矢野円郁准教授(43)が呼び掛ける。ゼミの3回生と毎春のイベントにしているという。

 中庭にはきれいな花々が植わり、芝生の新緑がまぶしい。緩やかな坂道を7分ほど歩いて竹やぶに入り、くわで草をかき分ける。

 「ここにあるよ!」。15分ほどして矢野准教授が第1号を発見した。すると、続々と学生から「あった!」の声があがった。

 慌てて私も向かおうとすると、ずるずるずる…。急いだあまり、斜面を滑り落ちてしまった。やっとの思いで近づくと、足元に、頭を10センチほど突き出した竹の赤ちゃん。「やっとや!」。学生は無邪気に笑った。

 開始30分。どうしても見つけられないでいると矢野准教授に呼ばれ、掘らせてもらうことになった。周囲の土を払っていくと、根元に腰帯を巻いたような赤いブツブツが現れるらしい。

 「その下に、くわを入れるのがこつだよ。頑張って」と励まされた。

 膝をつき、手で掘り進めること30分。高さ15センチほどだったタケノコが30センチを超え、どんどん立派になるねえ…と感心していたら、徐々に見えてきた。赤いサンゴを散りばめたような、丸いブツブツ。

 くわをぐっとさし込み、手応えあり。あとは「てこの原理」で掘り起こすだけだ。しかし、浅かったのか、根元が上がらない。手で引き抜こうとすると、ボリッ。中ほどで折れてしまい、人生初の収穫は無残な結果に終わった。

 学生たちは計13個のタケノコを収穫。最も大きな70センチ級をものにした女子学生(20)=宝塚市=は「よい思い出になって、料理をするのが楽しみ」と満面の笑みを見せた。

 「これからもタケノコのようにすくすくと育ってほしい」と矢野准教授の言葉に聞き入った。帰り際、気付くと左肩にイモムシ。普段なら悲鳴もあがるが「お疲れさま」と言ってくれたようで草むらに返した。

 人も自然も温かい。(浮田志保)

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