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共生と交流の場として役割を果たすカフェ=芦屋市精道町、芦屋市役所本庁舎北館1階
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共生と交流の場として役割を果たすカフェ=芦屋市精道町、芦屋市役所本庁舎北館1階
尼崎市役所地下1階のローソン。市民も休憩に使える=尼崎市東七松町1
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尼崎市役所地下1階のローソン。市民も休憩に使える=尼崎市東七松町1
西宮市役所の食堂で食事をする職員や市民。コロナ感染対策の仕切りを設ける=西宮市六湛寺町
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西宮市役所の食堂で食事をする職員や市民。コロナ感染対策の仕切りを設ける=西宮市六湛寺町

 兵庫県芦屋市役所の北館1階に「ASHIYA Cafe(アシヤカフェ)」がオープンし、市民らの憩いの場になっている。市が障害者の就労を支援する場として開設し、シックなデザインで屋外スペースもあり、落ち着いた空間が広がる。職員だけでなく、市民もくつろげる空間を庁舎敷地内に導入する動きは、他市町でも広がりつつある。(浮田志保)

 「今はお年寄りも増えて、気軽に休めるカフェがあるとありがたい。市役所に足を運びやすくなる」。屋外テラスで、友人たちと団らん中の60代女性が笑顔を見せた。

 カフェはNPO法人「ホザナ・ハウス」(神戸市灘区)が運営する。同法人の作業所では、障害のある人たちがサンドイッチやチーズケーキなどを手作りしており、アシヤカフェでも提供する。さらに店内では、ネスレ日本(同市中央区)の最新焙煎(ばいせん)機があり、ひきたてのコーヒーを楽しめる。

 カフェの内装も同社が手掛け、学校の教室ほどのスペースにテーブル33席、屋外テラスに同25席を用意。屋外にはペットのリードをつなぐ器具や水飲み用容器もそろえた。

 芦屋市が市制80年の記念事業として空きスペースの活用策を探り、市が運営する「職員食堂」とは別に、市民がくつろげ障害者も雇用できる場として運営事業者を募集。自立支援事業などを手がける同法人が手を挙げた。

 接客は同法人が雇用する20~30代の女性スタッフが1日4~5時間、交代で務める。カフェのマネジャー藤原美規さん=神戸市=は「一般就労に向け、少しずつ成功体験を積み、力を付けてほしい」と話した。

 スタッフの20代女性は「『いつもありがとう』というお客さんからのささいな優しい言葉で元気をもらえる。仕事を通じて規則正しい生活が送れるようになった。さらに社会性を身に付けたい」と語った。

 カフェの利用時間は平日の午前8時半~午後5時半。アシヤカフェTEL0797・61・8877

■職員食堂は経営厳しく 撤退しコンビニ入居も

 市民憩いの場を市町の庁舎内につくろうと、阪神間では「職員食堂」をリニューアルする動きもある。

 目を引くのが宝塚市役所グランドフロアの職員食堂「宝塚料理店」。2020年9月に改装し、市内の人気ベーカリー「パンネル」のサンドイッチなどが楽しめるのが魅力だ。

 ランチには、市北部にある西谷地区の特産米を使って地産地消をアピール。市内は坂道が多いため、買い物に苦労する高齢者を対象に、料理を定期的に配達するサービスもある。

 また、三田市役所敷地内の「三田キッピー食堂」は農協の協力を得て、市内産の米や特産野菜を使った料理を提供。食器には江戸時代に技術が磨かれた伝統工芸「三田青磁」の陶器を用い、地域の文化も発信している。

 一方で、昔ながらの職員食堂は全国的に厳しい経営状態にある。阪神間でほとんど変わらずに残るのは西宮、芦屋、伊丹市だけだ。

 尼崎市では地下にあった職員食堂が利用者減で数年前に運営業者が撤退し、代わりにコンビニ店「ローソン」に入ってもらった。中には飲食スペースを設け、市民がパソコン作業もできるよう、1席ごとにコンセントを備える。

 川西市でも今年3月末に食堂が閉じた。「地下にあるため人が集まりにくく、経営が難しくなった」と担当者。今は市民が飲食できるサービスは売店のみで、今後、食堂スペースの活用方法は検討中としている。

 猪名川町役場はもともと庁舎内に食堂はなく、職員用の休憩スペースはあるが市民向けには開放していないという。

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