ネパールの山村パタンジェ村の支援を6年前から続ける兵庫県西宮市の市民団体「夢広の会」は、村にも新型コロナウイルスの感染者が増えていることから支援を始めた。ロックダウンの続く首都カトマンズから約250キロ離れ、マスクや消毒液すら不足。同会では物資を送るための寄付を呼び掛けている。(三津山朋彦)
パタンジェ村は標高約2500メートルにあり、130戸、450人。西宮市在住の広本勝治さん(68)、敏美さん(67)夫妻がトレッキングでネパールを訪れた際、ポーターを勤めた青年が住む、この村の生活支援をするために同会を結成した。
2015年のネパール大地震で大きな被害を受けた際には、同村に耐震住宅を建てたほか、18~19年に村の各戸に煙突を設置。また、住民に農業指導をしたり、手芸を教えたりと村民の生活向上につながる支援を続けている。
日本で就職した同村出身の青年が一時帰国。先日、その青年から村で約20人が新型コロナウイルスに感染し、死者も1人出たと連絡があった。日本からは現在航空便が停止し物資が送れないため、夫妻がこの青年を通じてカトマンズで1戸当たりマスク100枚と消毒液1本分を調達し、村に運んだ。
村には簡単な傷の手当てをするくらいの診療所しかなく、コロナの検査はもちろん治療もできない。
広本さん夫婦は「村はトレッキングの仕事をしている人が多い。1年前からコロナの影響で現金収入がなくなり、食料を買うお金に困っている。日本国内も大変な時期ですが、支援活動に協力いただければうれしい」と話している。
夢広の会のホームページに村の現状や募金方法を紹介している。
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