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ユニークな柄のコーヒー豆袋をバッグや小物に再生する「ユリ」の中島彌生さん=宝塚市高司2
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ユニークな柄のコーヒー豆袋をバッグや小物に再生する「ユリ」の中島彌生さん=宝塚市高司2

 はるばる海を渡ってきたコーヒー豆の麻袋をバッグや小物に再生させるブランド「ユリ」が、兵庫県宝塚市高司2に初の店舗を開いた。ユリは宝塚の老舗コーヒー店「百合珈琲(ゆりこーひー)」と、36年間にわたり高級宝飾店カルティエで店内ディスプレーを手掛けた女性らが協力し、昨年秋に誕生。コーヒー原産国の個性がにじむユニークな柄と素材の風合いを生かし、おしゃれな商品をオーダーメードで製作している。(山岸洋介)

 コーヒーの赤い実と緑の葉、1頭のシマウマ、トランプのクイーン…。店内には、さまざまなラベルがプリントされた麻袋や綿袋が積み上がる。原産国や銘柄、積み出し港の名前も印字され、どれも特徴的だ。

 ブランド設立の中心になったのは、同県芦屋市に住む中島彌生さん(65)。25歳でスイスの商社に入り、日本国内のカルティエ直営店で、商品展示の企画や実際の陳列を取り仕切った。

 60歳で退職後、ディスプレーの専門家として独立。仕事を請け負う百合珈琲でコーヒー豆の麻袋を見つけ、プリントされた柄や素材の雰囲気に魅了された。

 近年は別の素材に包まれて輸入されるコーヒー豆が多く、麻袋は希少になりつつある一方で、使い道が少なく、大半が捨てられるという。中島さんが「もったいない」とバッグを試作すると好評で、仲間と協力してブランドを立ち上げた。

 コーヒー豆の卸会社から袋を仕入れ、大きさや織り糸の太さ、柄に応じて中島さんがデザインを考案。裁断して皮革など別の素材と組み合わせるのではなく、コーヒー豆袋らしさを「丸ごと生かす」。縫製は、新型コロナ禍で仕事の減った熟練の職人たちに委託。丈夫で軽く、使い込むほどに味わいが出るという。

 コロナの影響で対面営業ができず、当初は会員制交流サイト(SNS)を通じたネット通販のみだったが、商品を手に取って質感や使い心地を実感してもらおうと、見本品を置く店の開設を決めた。百合珈琲の本店から約300メートル東で5月中旬にオープン。土日と、週1回の平日に営業する。

 中島さんは「同じデザインの袋が継続的に入手できないことも多く、一期一会の魅力がある。持続可能な消費と生産を実現するブランドに育てたい」と話す。

 バッグが8800~1万4300円、ポーチが3800円、ドアマット7700円(いずれも税込み)。

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