♪月桃(げっとう)ゆれて 花咲けば 夏のたよりは南風 緑は萌(も)える うりずんの ふるさとの夏♪
暑さが本格化する6月になると、自然と口ずさむ。歌「月桃の花」。ふるさとの沖縄で、平和への願いを込めて歌い継がれている。
月桃は白とピンクの花を鈴なりに咲かせて、甘い香りを放つ。厚みのある葉は、餅を包んで子どもの健やかな成長を祈る行事「ムーチービーサー」(旧暦12月8日)にも使われる。
歌は「6月23日待たず 月桃の花散りました」と続く。その日は、第2次世界大戦で、国内唯一の地上戦が行われた沖縄戦が事実上、終結した日だ。
8月15日の終戦記念日より一足早く、沖縄では「慰霊の日」として制定される。子どもは1カ月前から授業で戦争を学び、当日は学校も役場も休みになって、正午にサイレンが街中に響く。ウートートー(沖縄の方言で「手を合わせる」)すると、子ども心にも平和の尊さを感じたものだ。
慰霊の日は1961年の制定から今年で60年になる。ただ、関西にいて思う。知っている人は全国にどれくらいいるだろうか。
学生時代、慰霊の日に平和祈念公園(同県糸満市)での追悼式を訪れた。戦没者の家族や知人なのだろう。名を刻んだ碑に触れて語り掛けたり、手を合わせたりする姿に胸を打たれた。
そして同じくらい印象的だったのが、碑の近くでレジャーシートを敷き、昼食を囲んで談笑する家族連れも多かったことだ。苦難の歩みをへて、沖縄は観光施策でめざましい発展を遂げた。悲惨な歴史と、たくましい県民性の両面を垣間見た気がした。
沖縄は来年の5月15日、本土復帰から半世紀の節目を迎える。数年前、本島南部のガマ(自然壕(ごう))で遺骨収集の取材をした際には、遺品とみられるメガネや破片がそこかしこに落ちていた。終戦の年月にあらがうように、今も約3千柱の遺骨が地中に眠るという。
さらに、米軍基地問題をはじめとして、本土の国民との意識格差をどう埋めるかは、解決の糸口が見つからない。これからの半世紀で、国は次世代に沖縄の歴史をどう継承していくか。
コロナが収束し、本土から観光に訪れる際には、そうした課題にも目を向けてほしいと願っている。(久保田麻依子)

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