阪神

時計2021/7/25 05:30神戸新聞NEXT

  • 印刷
最終走者として聖火に点灯した女子テニスの大坂なおみ選手=国立競技場
拡大
最終走者として聖火に点灯した女子テニスの大坂なおみ選手=国立競技場
入場行進する日本選手団(中央)=国立競技場
拡大
入場行進する日本選手団(中央)=国立競技場

■選手の「歩み」見つめ応援

 「東京五輪って中止になったんと違うん? こっちでは話題にも上らんで?」

 今月初め、オランダに単身赴任中の妻とこんな会話をした。

 無理もない。オランダでは政府が感染抑止策を早々に解除して再拡大し、首相が謝罪していた。どの国もパンデミックに揺れる中、五輪だけが特別扱いされるわけがない-。そんな前提に立った一言だった。

 コロナ禍のゴタゴタで腫れ物になった「平和の祭典」。でも今、このモヤモヤ感を書きあぐねて、書く機会は未来永劫(えいごう)ない。不安もエールも批判も全部書こうと、開幕の1週間前、急きょ阪神版で連載を始めた。

 開会式で、アルファベット順でなく、五十音順で入場行進が始まり、日本の選手団が笑顔でトリを飾る。大坂なおみ選手が聖火をともして安堵(あんど)の顔を浮かべた瞬間、開催に半信半疑だった私も、まさしく日本で開幕したのだと実感した。

 取材を通じ、大舞台に挑む選手らの思いを知った。月日の尊さも思った。

 1年延期だけでも影響は計り知れないのに、リオからは5年、東京開催決定からは実に8年だ。どれほどの葛藤と不安、覚悟を胸に臨んでいるのだろう。

 だからこそ、今回の五輪は選手の「歩み」にも思いを巡らせて応援したい。とにかく、無事に閉幕することを願いながら。(竹本拓也)

■世界中の人に「頑張れ!」

 夜の国立競技場を、ぬくもりのある光が包んでいた。東京五輪の開会式をテレビで見ていると一瞬、音が消えてゲーム「ドラゴンクエスト」のテーマ曲が盛大に鳴り響いた。

 ギリシャ選手団の入場だ。各国の選手団が笑顔で行進する姿を見て、ふいに涙がこぼれそうになった。

 開幕1週間前から急きょ始めた阪神版の連載で、コロナ禍にいる五輪関係者たちの葛藤を追った。ホストタウンになった尼崎市も、感染対策とおもてなしを両立させる難しさに直面。ギリシャの競泳選手団も事前合宿を中止した。

 本当に開催できるのかなあ、と何度も思った。しかし今、ほぼ全世界の代表選手たちが東京に来ている。ドラクエの曲は、そのままゲームを思い出させた。

 主人公の勇者に、賢者、魔法使い、僧侶…と役者がそろってモンスターに立ち向かう。開催を手放しでは喜べないが、選手の後ろにも大勢の人がいて大混乱に陥りながらも、何とか今日に至ることができた。

 取材で選手の一人が言った。「開催するからには、世界の選手たちと力を合わせ、コロナ禍を乗り越えることを発信したい」

 聖火がともり、無観客なのに大歓声が上がった。祝宴ムードの中で選手だけでなく、全ての人に思った。

 頑張れ、頑張れ! (村上貴浩)

阪神五輪兵庫3五輪兵庫コラム1
阪神の最新
もっと見る
 

天気(9月29日)

  • 29℃
  • 23℃
  • 10%

  • 30℃
  • 20℃
  • 20%

  • 29℃
  • 22℃
  • 10%

  • 29℃
  • 22℃
  • 10%

お知らせ