兵庫県尼崎市の財政逼迫(ひっぱく)が原因でCD-ROMにデータが保存されていただけだった市の戦前教育史を、市立武庫小学校の元校長池田洋さん(85)が私費で印刷、製本した。CD-ROMは目に触れにくいことから、「教育界の貴重な情報は紙媒体で必要な時に手に取れる形で後世に残したい」と一念発起し、原稿が完成してから19年越しの書籍化となった。市内の図書館や生涯学習センターで閲覧できる。(竹本拓也)
「戦前教育史」はA5判で833ページ。1873(明治6)年2月、学制による市内最初の小学校が、武庫郡常松村の「浄正(じょうしょう)寺」を仮校舎としたことから始まる。市内の小学校や幼児教育施設の整備の歴史に触れつつ、太平洋戦争下での学徒動員の記録や学童疎開の生活ぶりにも紙幅を割いた。1934(昭和9)年の室戸台風を経験した子どもたちの作文も掲載している。
同市は74年に「尼崎市戦後教育史」を発行し、93年にはその続編をまとめた。ただ、戦前教育史については調査が十分ではなく、長年手つかずとなっていた。
そこで99年、市は3年後の市教育委員会発足50周年(2002年)を見据えた事業の一環で、戦前教育史をまとめる「編集委員会」を結成する。4年計画で膨大な資料の収集や分析、執筆作業を進め、ついに02年度、原稿は完成した。
一方、市は当時、徹底した行財政改革も進めていた。完成稿を印刷・製本するための予算は「出せない」との判断が下され、結局、戦前教育史はCD-ROMとして保存されるのみとなってしまった。
池田さんによると、当時の教育関係者は市の財政状況が回復した段階での製本を期待していたが、年々その経緯を知る人も減っていった。池田さん自身も「このままでは貴重な資料の存在自体が忘れられてしまう」と危機感を抱いていた。
背中を押したのは、編集の中核を担った当時の執筆者との再会だった。90代後半となった男性と戦前の教育史について話題になった時、男性から「なんとか本の形にしてほしい」と頼まれたという。
市民が閲覧しやすいよう、先に刊行された2冊の「戦後教育史」と同じ大きさで製本、印刷した。費用の問題から「先の2冊のように、金箔の表題や箱を付けることはかなわなかった」と苦笑いするが、「尼崎の教育史が3冊同じ本棚に並ぶ意義はあるのではないか」と話す。
全300部を製作し、残数はわずか。購入の相談は池田さん(TEL090・4643・1753)まで。

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