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東京パラ出場を前に、石井登志郎市長(前列右)を訪ねて決意を表明した大矢勇気(同左)=7月12日、西宮市役所
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東京パラ出場を前に、石井登志郎市長(前列右)を訪ねて決意を表明した大矢勇気(同左)=7月12日、西宮市役所

 東京パラリンピックの陸上男子100メートル(車いすT52)で3日、兵庫県西宮市出身の大矢勇気(39)が銀メダルに輝いた。「応援してくれる方々に恩返しを」と臨んだ大舞台。堂々と走りきった勇姿に、地元で支えてきた人たちに祝福の輪が広がった。

 「上り調子」と語っていた大矢は、得意のスタートダッシュで飛び出し先頭を疾走。米選手に終盤で抜かれたが、2位でゴールすると左手を握りしめ、ガッツポーズを見せた。

 「よくここまでたどり着いた」。中学時代の教師で後援会長を務める田中忍さん(63)は中継を見守り、感慨深げに語った。

 母の死、免疫力の低下した体を新型コロナウイルスから守るための厳しい感染対策…。苦労を重ね成長したアスリートの健闘に「人間の偉大さを教わった。順位は二の次と思っていたが、好成績を収めてくれた」と喜んだ。レース後、本人から「多謝」という言葉がメールで届いたという。

 大会前に後援会に遠征費を寄付したゴルフ練習場「アコーディア・ガーデン甲子園浜」の中西功吉支配人(53)は「やはりやってくれた」と貫禄の走りに興奮。「大会が1年延期され、心身とも大変だったと思う。本当にお疲れさまでした」とねぎらった。

 西宮市の石井登志郎市長は「市民に感動と勇気を運んでいただいた。感謝とお祝いを申し上げます」とコメント。7月中旬、大矢が市役所を訪れた際には「大会にかける意気込みに強い感銘を受けた」といい、努力をたたえた。(山岸洋介)

【特集ページ】東京パラリンピック2020

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