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草に熱湯をかけ、枯死させる実験を披露する県職員=西宮市津田町
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草に熱湯をかけ、枯死させる実験を披露する県職員=西宮市津田町
除草後、再び草が生えるのを防ぐためシリコン樹脂を注入する作業=西宮市津田町
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除草後、再び草が生えるのを防ぐためシリコン樹脂を注入する作業=西宮市津田町
シリコンが固まり、草が生えてこなくなった場所=西宮市津田町
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シリコンが固まり、草が生えてこなくなった場所=西宮市津田町

 道路舗装の隙間に生える雑草を根絶したい-。兵庫県西宮土木事務所や管内3市の若手職員でつくるチームが、こんな研究に励んでいる。行革で予算が減る中、抜いても抜いても“不滅”の草は維持管理の大敵。熱湯で枯らした後、土にシリコン樹脂を注入して再生を防ぐ方法が有効な対策として浮上したが、一部の作業が実用化の壁となっている。チームは安くて簡単な施工技術を提案してもらおうとコンテストを企画し、幅広く知見を募っている。(山岸洋介)

 約60度の湯を、草の根元にたっぷり注ぐ。約1週間もすれば草は茶色くなり、軽く引っ張るだけで根からするり。そこへシリコンを流し込んで土を固めると、数年は草が生えない。

 8月31日、西宮市内の公園で公開実験があり、同事務所と西宮、尼崎、芦屋市の若手職員15人でつくる「安くて手軽な公共施設の維持補修を研究する会」が研究成果を披露した。

 チームは昨年発足。ヒアリ対策で知られる県立人と自然の博物館(三田市)の三橋弘宗主任研究員から、ヒアリが隠れる港湾の雑草を除去するのにシリコンが有効だった-と関係者が聞いたのが出発点だった。

 まずは草を枯らす方法を検討。除草剤ではなくクエン酸や塩、重曹、酢も試してみたが、熱湯で枯死させるのが天候や土中成分に左右されず、確実で環境にも優しいことが分かった。

 シリコンと組み合わせれば草が再生せず、維持管理のコストや労力を大幅削減できる。だが、枯らした草をシリコン注入前に除去する必要があり、それに大きな手間がかかることが実用化の障壁となった。

 コンテストでは(1)草の根元を「57度以上」に保って枯らす工法(2)舗装の隙間を埋め固める工法(3)道にたまった土を洗浄・吸引する工法-を募集。チームの想定と異なる手法の提案も歓迎する。募集は27日まで。聴き取り審査を経て、実用的なアイデアは10月にデモンストレーションや試験施工を行う。

 県西宮土木事務所の一宮大祐所長は「道路の雑草は自治体共通の悩み。技術を確立し、広く役立ててもらえるようにしたい」と強調。「今回の取り組みが成功すれば、公の課題解決に協働で挑むモデルになるのでは」と語った。

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