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自宅で息子への思いを語る岸本早苗さん=2021年4月、宝塚市内(撮影・斎藤雅志)
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自宅で息子への思いを語る岸本早苗さん=2021年4月、宝塚市内(撮影・斎藤雅志)

 2005年の尼崎JR脱線事故で負傷し、自死した一人息子を悼み、事故の再発防止を訴えてきた兵庫県宝塚市の岸本早苗さんが3日朝、市内の病院で亡くなった。77歳だった。

 岸本さんの長男遼太さんは、脱線事故を起こした車両に乗車中、事故で首を負傷した。その後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、08年10月、25歳で自ら命を絶った。

 岸本さんはうつ病や運動障害に悩まされながらも、遼太さんを思い、自死が事故に起因していることなどをJR西日本に訴え続けてきた。JR西の慰霊施設「祈りの杜(もり)」に追悼の桜を植えるという要望はかなわなかったが、「りょうちゃん桜」と名付けた桜を自宅で育て、昨年10月に近所の公園に移植された。

 今年4月には「りょうちゃん桜」をテーマにした歌「さくらの涙」を作詞し、友人が作曲してくれた。たくさんの子どもたちに歌ってほしいと、事故のあった25日には歌詞カードをJR宝塚駅で配り「事故を忘れないでください」と呼び掛けた。

 関係者によると、岸本さんは今月1日、体調不良を訴えて入院。その後、容体が悪化し、遼太さんの命日である10月2日と1日違いの3日に息を引き取ったという。(村上貴浩、篠原拓真、竹本拓也)

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