阪神・淡路大震災の復興住宅が立ち並ぶ兵庫県西宮市の人工島・西宮浜に、著名な造形作家たちの作品を集めたアート空間が広がっている。被災者を励まし、復興を後押ししたい-と、約10人の作家が1998年の「まち開き」に合わせて制作したが、その存在理由を知らない住民が多いという。市教育委員会はコンセプトを十分に周知できていなかったとして、約23年を経てPRに乗り出した。(山岸洋介)
アートが並ぶのは、島の南西部にある居住エリア。半径300メートルの道端や公団住宅の玄関脇などに、27件の独創的なオブジェや建物が点在する。
震災翌年の96年、市と住宅・都市整備公団(現UR)、民間の開発会社が「被災した入居者に心のよりどころを」と、街をアートで彩ることを決定。彫刻家の福嶋敬恭さん(現・京都市立芸術大学名誉教授)が呼び掛け、一線で活躍する作家たちがパブリックアートを制作・設置した。宝塚を拠点に活動した世界的な美術家・故元永定正さん、建築家・安藤忠雄さんも名を連ねる。
しかし、行政は積極的に関われず、まち開き後も十分に発信されないまま、作品のそばに銘板があるだけ。市教委によると「肝心の住民には、ほぼ知らされずじまい」だったという。エレベーター横の壁面に直径約2メートルの作品がある高層住宅で、住人の50代女性は「意識したことが全くない。何かも知らない」と語った。
そこで街の精神的な支柱にもなり得る財産を生かそうと、市教委は数年前に調査を開始。どこに誰のどんな作品があるか、総数が何点あるかすら当初は把握できていなかったという。作品のリストと地図を記したリーフレットを作り、ようやく発信に乗り出した。
担当者は「復興を支えようとした作者たちの思いを住民に知ってもらい、街の原点を見つめ直すきっかけにしたい」と話した。
◇ ◇
■西宮浜義務教育学校の8年生 12日に「クリーンアップ作戦」
小中一貫で学ぶ西宮浜義務教育学校(西宮市西宮浜4)の8年生約90人が12日、学校周辺の街角に展示されているアート作品を清掃する初の「クリーンアップ作戦」に取り組む。住民や保護者とも協力し、設置後20年以上たった作品をきれいにする。
地域で仕事を体験する「トライやる・ウィーク」の一環。新型コロナ禍で事業所での活動が中止されたため、街を知る機会にしようと初めて企画した。
生徒たちは今月1日、市教育委員会の足立年樹さんから西宮浜の歩みやアート作品が設置された経緯について教わった。男子生徒(14)は「小さい頃から道端に作品があるのに、意味は意識してこなかった。ぴかぴかにして、街の記憶を受け継いでいきたい」と語った。(山岸洋介)

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