阪神

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(左上から時計回りに)坂口さん、小野さん、鎌田さん、金子さん、今井さん、笹原さん
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(左上から時計回りに)坂口さん、小野さん、鎌田さん、金子さん、今井さん、笹原さん

 衆院が14日解散され、事実上の選挙戦がスタートした。新型コロナウイルスの影響が広がる中で初の大型国政選挙。有権者にとっては4年ぶりに政権選択の機会となる。兵庫県阪神間の人たちは政治に何を望み、どんな社会を願って一票を投じるのか。6、7、8区で聞いた。(写真左上から時計回りに)

■多様性認める社会に/NPO法人役員 坂口裕子さん(44)=西宮市

 「自分らしく働ける場をつくろう」と、女性支援のNPO法人を仲間と設立し、家事サポートや集いの場づくりに取り組んでいます。

 女性にとって人生の選択肢は本当に少ない。結婚や育児で退職すると、社会との接点が失われる。専業主婦は家でがまんを強いられ、一方でキャリアのため出産を諦める人もいる。

 長時間労働を是正するとか、保育園を充実させるとか、多様な生き方を支える社会になってほしい。

 ジェンダー平等という言葉に反発する人は多い。LGBTなど多様な性の存在も大切にしたい。でも女性のしんどさを解消するのは、全ての人が生きやすくなる入り口。それは政治の役割だと思います。(聞き手・山岸洋介)

■就学サポート長期で/関西学院大2年 小野翔さん(20)=西宮市

 コロナ禍に世の中が慣れてしまって、大学生や進学を目指す高校生たちが奨学金などでなんとかやりくりする苦しい状況が放置されている。学費が工面できず取りこぼされる人もいる。学びの機会が平等に得られないのはおかしい。

 合格したのに入学金や授業料が納められず、大学に通えない人も多い。昨年には国から学生支援の緊急給付金が出たけど、一時的な現金給付よりも授業料減免など継続的な就学支援制度をつくってほしい。

 選挙戦に興味はあるけど、先日の総裁選から自民党が第1党になるという前提で進んでいる。政治に熱心ではない人、特に若い世代は投票の意欲をなくしてしまうんじゃないかと思う。(聞き手・村上貴浩)

■子育て支援策を手厚く/ヨガ・インストラクター 鎌田里恵さん(39)=伊丹市

 小学2年と幼稚園年長の子ども2人がいます。2019年に始まった幼保無償化で保育料がかからなくなり、その分を習い事に充てることができています。ただ、高校や大学に進むにはまだまだ教育費用がかかるし、机の上だけでは学べない社会体験もさせてあげたい。子どもが希望する道に進めるように、手厚い子育て支援をしてほしい。

 昨年春の緊急事態宣言では長期休校になり、その後の行事もほぼなくなりました。コロナ禍では子どもたちが我慢を強いられ、ストレスを抱えているように感じます。心のケアや不登校、いじめなどナイーブな問題にも早い段階から対応し、解決を目指す仕組みをつくってほしいと思います。(聞き手・久保田麻依子)

■観光客の増加策示せ/清荒神商店会 金子二郎さん(49)=宝塚市

  4年前の総選挙のときも、観光客の減少に歯止めがかかっていませんでした。そこに新型コロナが追い打ちをかけて、清荒神清澄寺を参拝するお客さんは激減しました。

 この商店会は参拝客があってこそ。活気がなくなり、どの店も苦しい。うちも常連さんのおかげでなんとか食いつないでいます。

 かつて病気したとき、公的補助のおかげで医療費が抑えられた。それを気に税金の使い道に関心が高まりました。コロナ禍では持続化給付金が支給されましたが、平等に行きわたっているのか気になります。

 廃業を考えたことはありません。コロナを抑え込み、再び参道に活気が戻るような政策を期待します。(聞き手・浮田志保)

■私らの世代にも光を/自然食品販売店経営 今井真紀子さん(49)=尼崎市

 まずは投票率が高くないと、国民の声は政治に届かない。自分たち自営業者にはコロナ禍の打撃は大きかったし、支援はしてほしい。でも国民の声を聞くつもりがあるなら、投票に行きたくなるような策にこそ予算を使うべきです。

 昨年5月ごろ、企業におかずや調味料を卸す仕事が入ったけど、受注後に納品先が休業してしまい借金を抱えました。持続化給付金はありがたかったけど、足りない。店の規模が小さくて頼るところもなく、自力でのやりくりは厳しい。

 中学生と高校生の娘がいます。幼い子どもや高齢者への支援は手厚いように思うけど、私たちの世代だってお金がかかる。ちゃんとスポットを当ててほしい。(聞き手・村上貴浩)

■農業にもっと目配り/イチゴ農園経営 笹原篤史さん(28)=尼崎市

 2019年にイチゴ農園を始めました。両親は農家じゃなかったので、行政には開業時に販売面でサポートしてもらい、とてもお世話になりました。

 4年前の選挙から農政がどう変わったか、自分には比較できません。ただ都市部で農園をやろうとすると、高い固定資産税や相続税がのしかかります。収益を上げるため多角化しようとしても、農地転用の規制が壁になる例もあります。

 観光農園をやっている知人は、新型コロナ禍で観光客が減って大打撃を受けました。飲食店には休業協力金が出たけど、店が休みになれば、そこに食材を納入している農家も苦境に陥る。細やかに目配りしないと、日本の農業はもちません。(聞き手・浮田志保)

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