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特殊詐欺の被害防止を訴える漫画が印刷されたトイレットペーパー(撮影・斎藤雅志)
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特殊詐欺の被害防止を訴える漫画が印刷されたトイレットペーパー(撮影・斎藤雅志)
啓発グッズを手渡す観光大使のサファイア=宝塚市栄町
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啓発グッズを手渡す観光大使のサファイア=宝塚市栄町

 31日のハロウィーンを前に、兵庫県警宝塚署が還付金(かんぷきん)詐欺の撲滅を目指し、「パンプキン詐欺ちゃうよ」としゃれを効かせた啓発チラシと一緒に、詐欺の手口を漫画で伝えるトイレットペーパーを作った。署員たちが宝塚市の観光大使「サファイア」と並んで駅前で通行人らに配ると、予想以上の好感触。なぜ、こんなものを考えたかというと…。(浮田志保)

 宝塚署によると市内では今年に入って8月末までに特殊詐欺被害が31件(約3700万円)発生。市役所や金融機関の職員をかたった還付金詐欺が17件と半分を超えた。

 「なんで被害が止まらないんやろう」…。宝塚署生活安全課の羽渕のり子巡査部長(38)は悩んでいた。そんな中、買い物をしていた時、ふと目に飛び込んできたのがカボチャの置物。「あれ? カンプキン…、ちゃうわ。パンプキン(カボチャ)やろ」。思わず自分で突っ込んでしまった。

 しかし次の瞬間、「還付金詐欺。この名前だけでも知っていたら詐欺と気づけたかもしれない」との被害者の言葉が頭をよぎった。

 「よし、これだ」

 もっと記憶に残り、もっと身近に感じてもらえる形で…。そう考えて「日常で絶対に欠かせないもの」と思い至ったのが、トイレットペーパーだ。

 「スグ 振り込んではダメ! 【1】まず疑い! 【2】すぐ確認! 【3】すぐ相談!」 便座に座ってペーパーを巻き取ると、大きな黒字が目に飛び込んでくる。さらに引っ張ると、約1メートルにわたって五つの特殊詐欺を漫画イラストでこう解説してくれる。

 「携帯電話とキャッシュカードを持ってATMへ行けと言われたら詐欺!」「お金を借りる前に『お金を送れ』は絶対サギ!」…

     ◇

 今月15日、宝塚署は全国地域安全運動に合わせ、市役所や防犯協会と連携して阪急宝塚駅前広場で「特殊詐欺被害防止キャンペーン」を実施。「パンプキン詐欺ちゃうよ」とのチラシを付けてトイレットペーパーを配った。

 道行く人に差し出すと、興味深げに見つめたり、クスッと笑ったりする人も。「普段よりも受け取ってもらえた。少しでも被害防止に役立ってほしい」と羽渕巡査部長は手応えを語る。 キャンペーンには市の10代目観光大使サファイア、御手洗菜々さん(20)も参加してくれた。大使名は、漫画家の故手塚治虫氏の作品「リボンの騎士」の主人公名を冠している。

 御手洗さんは、同居をする祖母が被害に遭いそうになったことがあるという。「お金に絡む話は一度家族と相談してほしい。詐欺で悲しむ人がこれ以上増えないように願って活動した」と力を込めた。

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