１８歳以下への計１０万円相当給付を巡り、兵庫県尼崎市は２０日、対象外となる年収９６０万円以上の子育て世帯に対し、市内の買い物で使える電子地域通貨「あま咲きコイン」を子ども１人当たり５万円分支給すると発表した。

　市によると、対象は４０９０世帯。財源となる３億５２００万円は一般会計補正予算から賄う方針。

　市は来年２月下旬以降に案内を郵送。対象者は３月以降に届いたＱＲコードを読み取ってあま咲きコインを受け取る。手続きの詳細は決まり次第、市ホームページで発表する。

　稲村和美市長は独自給付を決めたことについて「そもそも子育て支援においては所得制限なしが望ましかった」と強調。電子地域通貨による給付については「子育て世帯の支援と、地域の事業所を応援する意味でも効果的と判断した」と述べた。（竹本拓也）