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西宮の酒造会社「白鷹」の甘酒。麹のつぶつぶ感が特徴
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西宮の酒造会社「白鷹」の甘酒。麹のつぶつぶ感が特徴
甘酒の鑑評会をする記者たち=西宮市和上町
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甘酒の鑑評会をする記者たち=西宮市和上町
鑑評会で味くらべをした阪神間の甘酒
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鑑評会で味くらべをした阪神間の甘酒
記者の掛け合いで甘酒の魅力を伝える=新西宮浜ヨットハーバー
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記者の掛け合いで甘酒の魅力を伝える=新西宮浜ヨットハーバー
甘酒のおすすめの飲み方を紹介する白鷹禄水苑の今井豊さん=西宮市鞍掛町
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甘酒のおすすめの飲み方を紹介する白鷹禄水苑の今井豊さん=西宮市鞍掛町

 兵庫県南東部の「阪神間」は日本有数の酒どころです。灘五郷の一角を占める西宮郷、今津郷に加え、伊丹市は「清酒発祥の地」として名をはせます。しかし、清酒と同じく米と麹から造られているのに、あまり脚光を浴びていない逸品があります。

 それは「A・MA・ZA・KE(甘酒)」。神戸新聞阪神総局の記者たちが、魅力に迫るリポート番組を作ってみました。

 入社12年目の竹本拓也と、入社2年目の村上貴浩が掛け合いでお届けします。

■こんなに奥深いのか!

 村「甘酒を掘り下げることはほとんどないですよね」

 竹「そう、阪神間に造り酒屋がこれだけあれば、甘酒にも同じくらい多様な個性があるだろうと踏んだんだ」

 村「体によい飲み物で、初詣の時に神社で配っているというくらいのイメージでした。竹本さんは?」

 竹「古里の北海道では、スキー場でココアと並ぶ人気商品なんだ。アルコールが含まれていないから、子どもも、お酒が苦手な人も楽しめるんだよね」

 村「でも今回、そのおいしさをどう伝えるかに迷いましたよね」

 竹「飲み比べをしている様子をそのまま収録した。伊丹、西宮の3品に絞って、記者たちで品評する『甘酒鑑評会』を開いた」

 村「飲み比べると、みんな『全然違う!』って口をそろえましたよね。甘酒ってこんなに奥深いのか…って」

 竹「伊丹市の『白雪食品』は濃縮タイプ。よくある甘酒よりしっかりと深みのある甘さで、子どもはこれが一番好きかもしれない」

 村「西宮市の『大関』は、酒かすタイプですね。ショウガが入ってさっぱりとしていて、蜂蜜の甘さとのバランスが抜群です」

 竹「西宮の『白鷹』は、どうだった?」

 村「濃縮タイプ。何より麹の粒々感が楽しめて、味がとてもしっかりしてます。冷やすか温めるかで、全く味わいが違うのも面白い」

 竹「結果的に白鷹を優勝とさせてもらいましたが、どれも本当においしかったなあ。評価はあくまで記者の好みですので」

     ◇     ◇

■酒好き以外も酒蔵へ

 村「僕たち以上に地域の方々がノリノリでしたよね」

 竹「頼もしい応援団だったなあ」

 村「白鷹禄水苑の今井豊支配人は初めて聞く飲み方を教えてくれました。運動の後にギンギンに冷やして飲むのもおすすめなんですよねえ」

 竹「健康にもよくって『飲む点滴』『飲む美容液』って言われるよな。武庫川女子大学の松井徳光教授が発酵食品に詳しくて、その理由をきっちり1分で答えてくれた」

 村「特保に認定される『GABA』も含まれ、リラックスや血圧を下げる効果があるなんて知らなかった」

 竹「酒蔵ってどうしても酒好きしか縁のないイメージだけど、甘酒の紹介を通して、子どもや女性、お酒を飲めない人もたくさん足を運んでくれたらうれしいな」

 村「そうなんです。だからあえて、子どもや若者にも見てもらいたいと思って、竹本、村上の掛け合いで笑える動画を目指しました。ユーチューバー『はじめしゃちょー』さんのコンテンツから着想を得て、動画の切り貼りを何百回も繰り返したんですよ」

 竹「新聞記者が普段しないことばっかりだ…」

 村「ロケ地には夜の新西宮浜ヨットハーバーを選びました。デートスポットなんですかね? あそこは。日本酒の『和』のイメージからかけ離れた場所から、違った層に刺さればいいなって」

 竹「完成動画を生配信した時に『あした甘酒買いに行こうかな』とコメントがあったのが最高にうれしいなあ」

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