■居場所奪った重み、理解を
兵庫県尼崎市保健所に勤めていた性的少数者の30代男性が、上司から「公務中のカミングアウトは控えるべき」と指導され、組織に失望して依願退職した。居場所を失った重みをどう捉えるかについて、同性愛者である南和行弁護士に聞いた。(聞き手・山岸洋介)
◆
-尼崎市保健所に勤めていた性的少数者の男性は、組織に失望して退職した。
「尼崎市は同性パートナーシップ制度を導入している通り『あらゆる性的指向の尊重』を大事な価値観として表明している。それに照らせば、保健所幹部の対応は誤りだし、市民団体の『カミングアウトされて戸惑った』という苦情こそ問題だと分かるはずだ」
-職場を去るのはとても重大なこと。
「経済的な不安を考えれば、少々のことなら我慢して勤め続ける人が多いだろう。退職を選んだのは、そこまで心が追い詰められたからではないか。カミングアウトしたことを責める上司の発言がつらく、組織を信頼できなくなったのかもしれない」
-幹部は「性的指向を明かすこと自体を否定する意図は全くなかった」と釈明している。
「本当にそうなら、市民団体の苦情に毅然と対応すべきだった。むしろ自らの対応が、一人の労働者から生活の糧と居場所を奪った可能性があるということについて、想像力を欠いている。退職に関して『残念』とコメントしていたが、あまりにも無責任だ」
-組織として、どう対応すべきだったか。
「苦情を寄せた市民団体の思いと市の理念、そしてカミングアウトした本人の気持ちにギャップがあるのだから、それをどう埋めるのか考えるべきだった」
「どうやって市全体の問題として共有するのか、同じような局面が起きたときに職員たちがつらい思いをしないためにはどうするか。バランスよく混乱を収める方策を考えるのがトップの役割だし、そのために情報が集まる立場にいるはずだ。最適解にたどり着けるはずだったのに、逆に最悪の結果をもたらした」
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(1)自己決定、尊重されるべき

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