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婚姻届を提出した印藤聖治さん、純奈さん夫婦=宝塚市役所
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婚姻届を提出した印藤聖治さん、純奈さん夫婦=宝塚市役所
普段から設けている入籍祝いのフォトブース=川西市役所
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普段から設けている入籍祝いのフォトブース=川西市役所

 猫の鳴き声「ニャン」を連想させる「2」が六つもある「スーパー猫の日」の2022年2月22日、阪神間の市役所では、猫好きや語呂の良さを理由に、カップルたちが続々と婚姻届を提出した。各自治体とも受理件数は普段より数倍多く、鎌倉時代の1222年以来800年ぶりの並びを「にゃんダフルな日に」と喜びをかみしめていた。(久保田麻依子、村上貴浩、浮田志保)

 「覚えやすくて縁起もいい」

 22日午後、川西市役所に婚姻届を出した同市在住の今村純理さん(26)、夏寿実さん(26)夫妻は、この日を選んだ決め手を「特別な数字並び」とした。

 2人は高校の同級生で、交際数か月でのスピード婚。猫好きの夏寿実さんにとって、絶好の日となった。

 「同じ名字になり、家族になる責任の重さを感じた。けんかをしてもすぐ仲直りができる関係でいたい」

 伊丹市在住の公務員印藤聖治さん(25)、純奈さん(25)夫妻も22日、宝塚市役所で婚姻届を出した。

 ただ、猫の日ではなく、2が並ぶ「夫婦にっこりの日」と言われるのを知って、この日を選んだという。

 「私がくだらないギャグを言うと、いつも彼は笑ってくれるんです」と純奈さん。猫の日は窓口の職員に「800年ぶりみたいですよ」と聞かされて気付いた。

 「個人的には、猫よりも犬派なんですよね。ニャンニャンも良いけど、ニコニコな夫婦でありたいですね」とはにかんだ。

   ♥   ♥

 尼崎市では午後4時までに、本庁舎と市内のサービスセンターで33件が提出され、普段の5、6倍になった。他にも西宮市では夕方ごろまでに40件▽伊丹市13件▽芦屋市7件▽宝塚市7件▽川西市7件-と100件を超え、いずれの自治体でもその数は普段の数倍に上っている。

 宝塚市の担当者は「戸籍の記載は元号なので、思っていたよりは少ない」としつつ「200年後の2222年にはとんでもない数が届けられるかもしれない」と冗談交じりに話した。

 各自治体によると、婚姻届は閉庁日や夜間でも提出することができ、今回の「猫の日」以外にも届けが集中する日はいくつもある。

 例えば「いい夫婦の日」の語呂合わせで知られる11月22日をはじめ、クリスマスやバレンタインデー、同じ数字が並ぶ七夕、ひなまつりも人気が高いらしい。ちなみに11月1日は「犬の日」ともされている。

 さらに、暦の上で最高の吉日といわれる「天赦日」や、何かを始めるのに最適とされる「一粒万倍日」にも増える傾向にあるという。中でも今年の1月11日はその二つの吉日に加え、慶事に最適とされる「天恩日」も重なる「パワフル開運日」となり、さらにぞろ目も加わったこともあって婚姻届の提出が相次いだ。

 ある自治体では普段から開運日などを事前に把握するようにしているといい、その気構えをこう語った。

 「職員総出で、お待ちしています」

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