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日米友好のシンボル 伊丹の桜、米で植樹から110周年 記念の和菓子や茶など4品目発売

2022/02/27 05:30

 日米友好のシンボルとして、兵庫県伊丹市の桜が110年前に米首都ワシントンに植樹されたことを記念し、市内の酒造会社や和菓子メーカー、お茶の専門店が桜をテーマにつくった限定商品が、今年も発売された。桜形のせんべいや紅茶など4品で、市内の観光物産コーナーなどで購入できる。11月に開庁する新庁舎の敷地には、米国から贈られた「里帰り桜」が植樹される予定だ。

 伊丹市によると1912年、日米友好の象徴として、ワシントンのポトマック河畔に、日本有数の苗木産地として栄えていた東野村(現在の伊丹市東野地区)のソメイヨシノの台木が植樹された。現地では毎年3~4月に「桜まつり」が開かれ、春の名所としてにぎわうという。

 桜の記念商品の企画は、米国への寄贈100周年となる2012年から毎年実施。桜の葉の香りがする成分が含まれた日本茶(みどり園)▽赤米を使った桜色の日本酒「古代しぼり」(伊丹老松酒造)▽桜の香りが漂う緑茶と紅茶のセット「さくらふわり」(香島園)▽桜葉の塩漬けを練り込んだ花びら模様の「さくらせんべい」(三喜屋)-の4品。伊丹市のマスコットキャラクター「たみまる」が日米の国旗を振っているラベルが目印だ。

 市内の瑞ケ池公園や市立図書館ことば蔵には、米国から日本に贈られた「里帰り桜」があり、今秋に開庁する新庁舎の敷地内にも2本が植樹される予定という。日本酒は伊丹老松酒造直売所(同市中央2)で、他は観光物産ギャラリー(同市伊丹1)などで販売される。

 市都市ブランド・観光戦略課TEL072・744・2088

(久保田麻依子)

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